このホテルは、東京の南約1000kmの太平洋上に位置する小笠原諸島の父島にあります。小笠原諸島は亜熱帯気候で、一年を通して温暖です。また、一度も大陸と陸続きになったことのない海洋島であるため、世界のどこにも見られない小笠原固有の動植物が多く生息しています。2011年、小笠原は世界遺産に登録されました。
小笠原に人が初めて定住したのは1830年、ナサニエル・セイヴァリーを含む白人5名とオアフ島出身のハワイ人25名が入植した時でした。現在のホテルのオーナーは、ナサニエル・セイヴァリーの玄孫にあたります。このホテルの場所は、ナサニエル・セイヴァリーが小笠原諸島に初めて建てた人工の住居を建設した場所として、歴史的に重要な意味を持っています。ホテルのオーナーは、代々受け継がれてきたこの歴史的な場所で、訪れる人々に小笠原の自然、食文化、歴史、文化を体験してほしいという強い願いを持ってホテルを営んでいます。
ファサードは、周囲の豊かな自然を主役として引き立てるキャンバスとなるよう、シンプルで端正なデザインとしました。インテリアも同様にシンプルさを追求し、白を基調としつつ、モルタルや下地材の素材感を活かした自然な色合いを組み合わせ、諸島特有のゆったりとした空気感を反映させています。
施設は2棟で構成され、シングル、ツイン、和室を含む全13室を備えています。小笠原の料理を楽しめるレストラン、諸島の歴史を伝えるライブラリーがあり、客室前の長い廊下はギャラリーとしての機能も兼ねています。隣接する建物にはオーナー家族やスタッフが居住しており、家族経営ならではのアットホームな温かさでゲストをお迎えします。