線路沿いにある高低差の激しい住宅地に計画した完全分離型の二世帯住宅。建築基準法上の用途は長屋となる。東側と西側の2方向に接道があるため、ある程度の距離感の確保と将来の賃貸スペースへの転用なども考えて、アプローチから別にした完全分離型の二世帯住宅を提案。勝手口を兼ねた通用口によってお互いの行き来をしやすくもしてある。
1階は親世帯。レベル差を少なくし、LDKとつながる庭と廊下を兼ねたギャラリーを持つ。2階はわんぱく盛りの子どもがいる子世帯。庭代わりの広いデッキを持ち、高台のメリットを活かした眺望を得る。2階デッキには階下にある親世帯リビングに光を落とすトップライトを設けた。これは夜になると、逆に1階の親世帯リビングのあかりがもれて、2階デッキのガーデンライトとなる。 このあかりが消えれば、就寝の合図。子ども達に「おじいちゃんもおばあちゃんも寝たから静かにしようね」と下階への配慮を促すことができる。
このように住み手側の「気づき」によって、木造ではどうしても不足しがちな重量音に対する防音性能を、ソフトウエア面で補うことができるようにと考えた。
構造:木造2階建て+B1階既存 RC車庫
延床面積:222.96m²(67.45坪)
敷地面積:291.83m²(88.28坪)