京都府京都市の建築家・設計事務所、archialphaが手掛けた注文住宅の建築実例、段床三角ボイドの家を紹介
大きなクスの木のある小さな空き地に面して、三角にくぼんで開いて建つ。
三角にくぼんだ庭を介して公園と地続きにクスの木を取り込むように建つ。
掃き出し窓とその上部のFIX窓を通して公園とクスの木が見える。
屋根スラブからの吊り構造で1.5階と2階のスラブを補強することで柱を無くす。
半階上がったキッズスペースと、その下にタタミリビングスペースを見る。
吹抜け回りに大小さまざまなスペースが45度に交差旋回しながら上方へ連鎖する。
窓は道路のガードレールの隙間に穿たれ、歩く人と視線が交わらないようになっている。
将来引戸と間仕切りを設け、2つの子供室として閉じられる計画。
子供部屋は縦方向に広いロフト付きで、下で活動し上で寝る計画。
夏はクスの木が南西からの強い日差しを遮ってくれる。
玄関から45度に交差する壁の向こうにダイニングと吹抜けスペースが見える。
寝室から三角の吹き抜けスペースを見下ろす。
半階上がったキッズスペース前から吹抜けスペース越しに2階の寝室方向を見る。
2階の寝室入口から吹抜けに面する大きな開口越しにクスの木が見える。
寝室コーナーの開口部から公園の木を見る。
ダイニング前から三角の吹き抜け方向を見る。
敷地から1mほど上がった隣接道路から、公園越しに建物を見る。
クスの木と建物の夜景外観。
岡田 大次郎
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<自然と余白と>
河川がカーブして出来たスロープ状の自然の地形と、直交グリッド(格子)によって分割されたフラットな人工性の強い街区との接続地点に敷地は位置する。 大きなクスの木のある小さな空き地のような公園に連なる、長らく余白として存在していた変形地。 その敷地を見つけたご夫婦とこれから生まれ育つ子供たちの家。
(1)変形地に合わせて45°に交差するグリッドに沿った平面計画とし、(2) 木に向けて三角に凹んだ庭と三角の吹抜けを設け、(3)隣地のレベル差を反映し半階づつ上る断面計画を採用している。これら3つの自然地形への応答は、(1)敷地面積を有効に活用すること、(2)木と公園に対して隔たりと繋がりを適度につくりながら南面採光を導くこと、(3)しばらくはキッズスペースとして使う子供室を1階から目の届く1.5階に設けつつ、下階の畳みスペースを隣接道路からの見下ろしをかわせる窓と天井高さにできること、の3つの生活に対する実用目的に対応している。
結果的に大きさや形の異なるさまざまなスペースが集まったワンルームのような家となった。 外の公園と木が入り込んだような大きな吹抜けや、家具や収納のような親しみやすい小さな部屋があることで、 通常の「外部/建築/部屋/家具」といった、意味と大きさによって分割された空間的な枠組みを中和するような連鎖性が生じ、 また、斜めの方向性が身体感覚に多動的に作用し、自由な解放性が感じられる空間となったのではないかと思う。
完成した建物を眺めていた時、ふと「となりのトトロ」の、木が段階的に拡大し成長していくような ワンシーンを思い出した。 20数年振りに映画を観直すと、サツキとメイとトトロが妙な儀式=身体的かつ空間的な形式によって、 木の実を大木へと一挙に成長させる、 子供と自然の生命力とが呼応し合うような夢のシーン。 トトロが小・中・大と段階的なスケールの連鎖性として浮遊し、トトロの住処はクスの大木だった。 そういえば設計中、クライアントとは主にLINEのメールでやりとりしていたのだが、 その時のクライアントのLINEアイコンが「トトロ」のメイの画像だった。 なにがどう関連し計画に作用したのだろうか?! 用途:住宅
家族構成:夫婦+子供2人
地域:第一種住居地域 景観計画区域 準防火地域
構造規模:木造2階建て
業務:基本設計・現場意匠監修
敷地面積:88.4㎡/26.7坪
建築面積:42.9㎡/13.0坪
延床面積:77.5㎡/23.4坪
構造設計:拙計画工房 /能戸
施工:原田工務店株式会社 /原田・安井・角田
河川がカーブして出来たスロープ状の自然の地形と、直交グリッド(格子)によって分割されたフラットな人工性の強い街区との接続地点に敷地は位置する。 大きなクスの木のある小さな空き地のような公園に連なる、長らく余白として存在していた変形地。 その敷地を見つけたご夫婦とこれから生まれ育つ子供たちの家。
(1)変形地に合わせて45°に交差するグリッドに沿った平面計画とし、(2) 木に向けて三角に凹んだ庭と三角の吹抜けを設け、(3)隣地のレベル差を反映し半階づつ上る断面計画を採用している。これら3つの自然地形への応答は、(1)敷地面積を有効に活用すること、(2)木と公園に対して隔たりと繋がりを適度につくりながら南面採光を導くこと、(3)しばらくはキッズスペースとして使う子供室を1階から目の届く1.5階に設けつつ、下階の畳みスペースを隣接道路からの見下ろしをかわせる窓と天井高さにできること、の3つの生活に対する実用目的に対応している。
結果的に大きさや形の異なるさまざまなスペースが集まったワンルームのような家となった。 外の公園と木が入り込んだような大きな吹抜けや、家具や収納のような親しみやすい小さな部屋があることで、 通常の「外部/建築/部屋/家具」といった、意味と大きさによって分割された空間的な枠組みを中和するような連鎖性が生じ、 また、斜めの方向性が身体感覚に多動的に作用し、自由な解放性が感じられる空間となったのではないかと思う。
完成した建物を眺めていた時、ふと「となりのトトロ」の、木が段階的に拡大し成長していくような ワンシーンを思い出した。 20数年振りに映画を観直すと、サツキとメイとトトロが妙な儀式=身体的かつ空間的な形式によって、 木の実を大木へと一挙に成長させる、 子供と自然の生命力とが呼応し合うような夢のシーン。 トトロが小・中・大と段階的なスケールの連鎖性として浮遊し、トトロの住処はクスの大木だった。 そういえば設計中、クライアントとは主にLINEのメールでやりとりしていたのだが、 その時のクライアントのLINEアイコンが「トトロ」のメイの画像だった。 なにがどう関連し計画に作用したのだろうか?! 用途:住宅
家族構成:夫婦+子供2人
地域:第一種住居地域 景観計画区域 準防火地域
構造規模:木造2階建て
業務:基本設計・現場意匠監修
敷地面積:88.4㎡/26.7坪
建築面積:42.9㎡/13.0坪
延床面積:77.5㎡/23.4坪
構造設計:拙計画工房 /能戸
施工:原田工務店株式会社 /原田・安井・角田