埼玉県さいたま市の建築家・設計事務所、りんごスタジオが手掛けた注文住宅の建築実例、木と共に生きる家を紹介
県産材の西川杉を使用し杉のやさしい肌触りと木目を生かす
木と共に生きる家
木と共に生きる家
木と共に生きる家
木と共に生きる家
階段とスキップフロアがハイサイドライトの光の通り道となる
階段の踊り場を拡張しオープンな仕事場とロフトを設ける
2階の個室への廊下の幅を拡げオープンスペースにする
木と共に生きる家
木と共に生きる家
異なる6つの天井高が様々な居心地を作り出し、抑揚を生み出す
木と共に生きる家
野田 東徳
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敷地は大宮駅から2kmほどの第一種低層住居専用地域。平坦な整地で南面が道路、北面は畑に接している。東西は建売住宅が並ぶ。大宮公園一帯の景観誘導地区として風致地区に指定されているため、建ぺい率を4割に抑え、敷地面積の1割を緑地とすることとされていた。周辺にはとりどりの庭木が植えられ、遠くには指定史跡の「大和田のむくの木」や保存緑地の緑を望める。
のどかな雰囲気の残る環境に対して、建物自体が4人で暮らすには少し物足りない面積になってしまう。庭をどのように配置するか、また、ゆとりある広さを感じるための仕掛けをどのようにつくるかが課題となった。配置計画はいかに外部に閉じるのではなく、外部の条件を上手く取り込めるかを念頭に置いた。南側の道路は公園の散歩コースとして徒歩での往来は多いが、遮断するほどの車の交通量ではない。
南側道路の向かいには1.4m幅の私道が突き当たっており、この私道の延長線上に庭をおき、庭に面して大きな窓を作れば、周囲の建物間を抜けて通る風を家の中に引き込むことができる。同時に、窓越しにふんだんな自然光と隣家のイチョウの木も借景として取り入れた。家の形状は凹凸のない正方形プランとし、なるべく北側に寄せて配置し、南側にまとまった広さの庭とアプローチ・駐車スペースを置いた。
広さへの解決策として、1階と2階の間に中間層を設けてスキップフロアとし、床面積を補うことにした。また、空間構成を工夫した。庭に面するリビング・ダイニングをスキップ層を含んだ天井の高いメインボリュームに設定し、階段・キッチン・玄関・ワークルーム・ロフトといった天井の低いサブボリュームを可能な限りオープンにして接続させる。
軸組と壁位置には丁寧な検討が必要となったが、この仕掛けにより、平面的・立体的にひとつながりの空間ができると同時に、光と風が抜けるパッシブな快適さも併せ持つ家となった。県産材の西川杉の活用を構造だけにとどめず、あらゆる仕上材として十分に活用することで、空間が小分けにされず、広がりを保ちながら統一感を持たせることができた。さらに、建物内部の一体感にとどめないように、窓とその外の緑や空との関係性も綿密に検討することで、家に居ながらにして屋外に居るような錯覚さえ覚える。
杉板を外壁に使うために断熱材を厚くしたことや、窓が多いため断熱・気密の高いサッシを取り入れたことも快適さの要因ではあるが、奇を衒うことなく、日本家屋や近代建築を参考にしたクラシカルな手法を丁寧に重ね合わせることで、シンプルに居心地の良さを感じられる家に仕上がった。
のどかな雰囲気の残る環境に対して、建物自体が4人で暮らすには少し物足りない面積になってしまう。庭をどのように配置するか、また、ゆとりある広さを感じるための仕掛けをどのようにつくるかが課題となった。配置計画はいかに外部に閉じるのではなく、外部の条件を上手く取り込めるかを念頭に置いた。南側の道路は公園の散歩コースとして徒歩での往来は多いが、遮断するほどの車の交通量ではない。
南側道路の向かいには1.4m幅の私道が突き当たっており、この私道の延長線上に庭をおき、庭に面して大きな窓を作れば、周囲の建物間を抜けて通る風を家の中に引き込むことができる。同時に、窓越しにふんだんな自然光と隣家のイチョウの木も借景として取り入れた。家の形状は凹凸のない正方形プランとし、なるべく北側に寄せて配置し、南側にまとまった広さの庭とアプローチ・駐車スペースを置いた。
広さへの解決策として、1階と2階の間に中間層を設けてスキップフロアとし、床面積を補うことにした。また、空間構成を工夫した。庭に面するリビング・ダイニングをスキップ層を含んだ天井の高いメインボリュームに設定し、階段・キッチン・玄関・ワークルーム・ロフトといった天井の低いサブボリュームを可能な限りオープンにして接続させる。
軸組と壁位置には丁寧な検討が必要となったが、この仕掛けにより、平面的・立体的にひとつながりの空間ができると同時に、光と風が抜けるパッシブな快適さも併せ持つ家となった。県産材の西川杉の活用を構造だけにとどめず、あらゆる仕上材として十分に活用することで、空間が小分けにされず、広がりを保ちながら統一感を持たせることができた。さらに、建物内部の一体感にとどめないように、窓とその外の緑や空との関係性も綿密に検討することで、家に居ながらにして屋外に居るような錯覚さえ覚える。
杉板を外壁に使うために断熱材を厚くしたことや、窓が多いため断熱・気密の高いサッシを取り入れたことも快適さの要因ではあるが、奇を衒うことなく、日本家屋や近代建築を参考にしたクラシカルな手法を丁寧に重ね合わせることで、シンプルに居心地の良さを感じられる家に仕上がった。