高台の敷地に建つ住まい。周囲からはシンプルな箱型の住宅として見えるが、敷地の高低差を活かし、リビングの前には大きく開けたウッドデッキが広がる。
LDKは1階に配置しながらも、デッキ側からは2階の高さとなり、視線は遠くの景色へと抜けていく。大開口によって内外がゆるやかにつながり、光や風、周囲の風景を取り込みながら、のびやかな生活空間を生み出している。
デッキには浴室も隣接させ、入浴後にそのまま外の空気や景色を感じられるよう計画した。室内には軽やかなストリップ階段を設け、視線の抜けと空間の連続性をつくっている。
外部には外付けブラインドを採用し、強い日射をコントロールしながら景色との関係を調整した。白い箱型のボリュームに水平のスリット窓を配し、街並みに静かなリズムを与えている。光や風、そして遠くの景色を穏やかに取り込みながら、日常にゆるやかな広がりをもたらす住まいである。
延床面積:140.77㎡(42.5坪)
構造:木造2階建て
2025年「第7回IDPA日本国際パイオニアデザイン賞」にてパイオニア賞を受賞