京都市東山区。戦前に建てられた長屋の改修プロジェクト第二期工事。長年賃借していた前入居者によって奔放にアレンジされた内装・外装を剥がし、DIY増築された部屋を減築して庭を復元、オリジナルに戻した上で、薄暗かった二間の和室を杉板張りの大きな居間に転換してファミリー向けの住居へと再生しました。東西の開口や階段上部から漏れる光が白く仕上げた壁・天井によって拡散し、庇の深い町家ながら室内は明るい雰囲気で満たされています。土壁の補修は中塗りに留め、新設の合板や床板は古色塗装せず素地のまま、殆どの柱梁や木製建具、階段は美装・補修の上再利用しました。改修をリノベーション(刷新)よりむしろリストア(再起)と捉え、普通は簡単に解体撤去してしまうような素材や部品の声を聴き、それらを活かす方法を考えることが厳しいコストの制約を受ける事業改修を解く鍵になるのではないかと考えています。
用途/長屋 構造規模/木造2F 敷地面積/16坪[53m2] 施工面積/23坪[76m2]
設計監理/山本嘉寛・文野智大[YYAA] 施工/[城南組] 不動産コンサルティング/[京都R不動産] 撮影/笹倉洋平[笹の倉舎]
まちの匠の知恵を活かした京都型耐震リフォーム支援事業[京都市]