三世代の暮らしをつなぐ家
群馬県伊勢崎市の郊外に建つこの住宅は、三世代が共に暮らすことを前提に計画された。中心に据えられたLDKから各室が放射状に伸びるような構成とすることで、LDKが単なる通過動線として機能するのではなく、家族の気配を自然と感じ合える交流の核としての役割を持たせた。
LDKには南北両側に吹き抜けを設け、光と風が抜ける開放的な空間となるように計画し、視線の奥行きも意識されている。窓の配置においては、南側に設けた庭へと視線が落ち着くよう低めの開口部を取り、北側には空を見上げるような大きな窓を多角的に配置することで、外とのつながりを多様に確保した。建物を上空から見ると、風車のような独特な形状が現れ、凹凸のある構成が周囲の風や光を巧みに取り込み、季節の変化とともに、家族の豊かな暮らしを育んでいくことを意図している。
年月を重ねるごとに、この家がさらに家族に寄り添い、それぞれの世代が自分の居場所を見出しながら、日々の営みが穏やかに紡がれていくことを願っている。
用途規模:専用住宅 木造2階建
敷地面積:307.43㎡
施工面積:85.57㎡
施工:翼創建|穴原剛 鈴木智史