最初にK様とイメージ画像などを見せて頂きながら、お話ししてみると、切り妻屋根の家型のイメージが鮮明にあるような印象を受けました。愛着が持てる家のプリミティブなカタチ。そのイメージが心にどの程度刻まれているかを想像する。幸いにもK様にはそのイメージが強くあったことが想像できたので、そこからプランニングをスタートしていきました。
プランニングする際に重視したのは、クライアントの持っているプリミティブな家のカタチを残したまま、ライフスタイルであるキャンプギアを収納する場所とワークスペースの位置と西側の景観をどう取り込むかを意識しました。
事前にクライアントのインスタグラムを拝見させて頂き、キャンプギアを綺麗に整理されていましたので、割り切って玄関に配置し、あたかもショップのような設えとしました。またワークスペースをLDKと寝室水回りなどのプライベートスペースをつなげる渡り廊下としても機能する場所に配置したことで西側の景観を活かしたワーケーション的な空間となりました。
K様には初回の提案に驚いて頂きましたが、設計者としてはすでにK様の心の中にある答えをドリップしただけとの想いです。ハンドドリップコーヒーが作る人によって味わいが異なることと同じように家づくりのパートナーとして設計者が携わることの意味は近しいように思います。そのお役に立てたことを嬉しく思います。