都市での暮らしを経て、この地に移り住まれたご夫婦の住まい。
今までの暮らしで培われた感性を手放すことなく、穏やかな環境の中で静かに日常を重ねられる空間を目指しました。
敷地の光や風の流れを丁寧に読み取り、内と外がゆるやかにつながる開口と間取りを計画しています。リビングとつながる土間、その先の大開口からは柔らかな陽射しが届き、リビングを包みます。キッチン吊り棚下の窓から差し込む光は、時間とともにゆっくりと移ろい、何気ない家事のひとときに豊かな陰影をもたらします。
階段下には本棚と一体化したベンチを設え、小さな窓が外の景色を切り取り、ほのかな光とともに季節の気配を伝える、低く包まれるような落ち着きのある居場所としました。
都市の気配を宿しながら、郷の時間に静かに寄り添う住まい——『都在郷』。
構造規模:木造2階建て
延床面積:81.14㎡(24.54坪)