茨城県つくば市に建てられた「Circle House」は、高い白い外壁によって敷地全体を包み込むように設計された住宅です。外周を囲う壁が街路からの視線をやわらかく遮り、建物全体はまるで三層構造のような印象を与えます。
この住宅は、夫婦と3人の子どものために計画された2階建ての住まいです。建物の名称である「Circle House」は、水面に広がる円形の波紋をイメージした層状の構成に由来しています。重なり合う壁のレイヤーが外観に奥行きを生み、シンプルなフォルムの中に豊かな表情をもたらしています。住宅を取り囲む白い壁は、外部からの視線を遮りながらも、内部にやわらかな自然光を取り込む役割を担っています。
最も低い位置の壁は1階の周囲に外部空間を生み出し、近隣住宅や道路からのプライバシーを確保しながら、室内に光と風を導きます。その上に重なる2つ目の壁は、やや大きく設けられた1階のボリュームから立ち上がり、2階のバルコニーを外部から見えないように包み込みます。そして最上部にはフラットな屋根がかかり、建物全体をすっきりとまとめています。
外周の壁は三方向を囲うように設けられていますが、玄関側の一面だけは黒く塗装された木材がアクセントとして現れます。ここにはレッドシダーの板材が使われており、白い外壁とのコントラストがファサードに印象的な表情を与えています。
内部空間では、オーク材のフローリングがリビングエリアに広がり、階段の方向とはあえて異なる向きに張ることで空間にリズムを生み出しています。また、一段高く設けられたラウンジスペースには畳が格子状に敷かれ、日本的な居場所がつくられています。
キッチンは木製フレームをベースに、表面にモルタル仕上げを施したシンプルなデザイン。住まい全体は、畳を用いた和の空間と、モダンヴィンテージの雰囲気を持つインテリアが自然に調和した構成となっています。