小島光晴建築設計事務所
コンテンポラリーデザインの家|設計事務所による注文住宅実例16選|現代を生きる住まいの表現
著者:クラスキ編集部
コンテンポラリーデザインとは、特定の様式に縛られることなく、現代の暮らしや素材・技術を柔軟に取り入れながら、洗練された空間を追求する建築のあり方です。過度な装飾を排しながらも無機質になりすぎず、自然素材と工業製品を適切に組み合わせ、機能と美観のバランスを保つことが求められます。設計事務所は、時代の変化を柔軟に取り入れながらも、長く愛される普遍性を大切にし、住まい手のライフスタイルに寄り添った空間を提案します。
富田林の家
井上久実設計室
既存住宅の家具や照明、庭石、植栽を受け継ぎながら、新たな暮らしの場を紡いだ住まいです。住まい手とモノ、それぞれにふさわしい居場所を与えることをテーマに、母娘二人の程よい距離感を丁寧に設計しました。住まいの中心にLDKを据え、その周囲に個室を配置。個室同士をつなぐアルコーブ空間が、新旧の家具や調度品を受け止める場となり、空間に豊かな奥行きを生み出しています。受け継がれた庭石や生垣と新しい建築が響き合い、記憶と未来を穏やかにつなぐ、温もりある住まいとなっています。
W邸
澤村昌彦建築設計事務所
穏やかに風の通り抜ける家
段床三角ボイドの家
archialpha
河川のスロープ地形と直交グリッド街区の接点にある変形敷地に建つ、夫婦と子供の家です。45°交差のグリッド、クスに向かう三角の庭と吹抜、半階ずつ上る断面で敷地を活用し、1.5階の子供室と道路から見えない畳スペースを設けています。多様な空間が連続するワンルーム的構成で外部と内部の枠を中和する自由な空間性を生んでいます。完成時に『となりのトトロ』を想起し、クライアントのLINEアイコンがメイだったと記されています。
Message from the sky
佐藤宏尚建築デザイン株式会社
「空を感じたい」という願いから生まれた、都心の住まいです。トップライトから取り込まれる光が、朝の澄んだ空や夏の日差し、夕暮れ、雪や雨上がりの景色を室内に映し出し、刻々と変化する空の表情を暮らしの中へ導きます。天然スレートの外壁や杉、土壁など自然素材を用い、コンクリートの蓄熱性を活かした床暖房も採用。光と影、素材の質感が響き合う、豊かな住環境をつくり出しています。
都島の家
Abax Architects
1階をテナントとし、2階に住居を構えた計画です。広いリビングは大きなテラスへと連続し、アウトドアリビングとして内外が一体となった空間を生み出しています。デザインを愛する施主の提案により、個性的な素材を随所に取り入れながらダイナミックな大空間を構成しました。友人が自然と集う、開かれた楽しい住まいです。
Villa Escargot
株式会社 廣部剛司建築研究所
海岸から約200mの高台に建つ週末住居です。崖と樹木を背に、東京湾を望む敷地に、三角形の袖壁が連続する自立的なボリュームを構築しました。玄関から光のグラデーションを経て、折板状の空間を進むと海と空が大きく開けます。半円形の水廻りや浴室を含む内部は、旋律のようなシークエンスでつながります。眠り目地の合板が連続する面を際立たせ、巻貝のような佇まいを生み出しています。
yakh
「ha」hosaka hironobu architect associate
緻密な検討を重ねることで、静かな品格をまとった邸宅です。効果的に配置されたピクチャーウィンドウが空間同士を緩やかにつなぎ、内と外、遠景と近景の境界を曖昧にしながら、豊かな奥行きを生み出しています。住まいの中心には3層吹抜けを設け、光と影が時間とともに移ろう印象的な空間を構成。細部まで丁寧に整えられたディテールが空気感までもデザインし、光や風が心地よく巡る、清々しい住環境を実現しています。
house AO -見立ての家-
Lenz Design
築50年の木造二階建てのリノベーションで、予算250万円の制約のもと和室の要素を残しつつ現代的に暮らせる「緩んだ和室」を目指しました。日本美学の「見立て」で畳や格子天井、障子などの形状・素材・色のうち少なくとも一つを置換して和室要素と現代要素を複合させ、襖や押入れの読み替えで視線の通る空間分節を強調し、可変的な暮らしを受け入れる住まいとしています。
ZUTOCHI 〜雑木林に住む〜
YIA イシウエヨシヒロ建築設計事務所
愛媛県松山市の住宅地に建つ、雑木林に包まれるような暮らしを実現した住まいです。プライバシーを担う三つの箱型ボリュームを敷地に点在させ、その間に豊かな植栽を配置。中心となるLDKは高い天井と大きなガラス開口を備え、三方に広がる緑を身近に感じられる空間としました。庭を眺めるのではなく、緑に囲まれて暮らすという発想から生まれた構成が、住宅地でありながら森の中にいるような心地よさをもたらします。四季の変化とともに日々を豊かに育む住まいです。
福岡 X
塔本研作建築設計事務所
福岡県小郡市の住宅地と田園風景の境界に建つ、4人家族のための住まいです。畑の広がる風景を背景に、彫刻のような存在感を放つ建築を目指しました。大きく張り出した庇や片流れ屋根が力強い佇まいを生み出し、訪れる人々を迎える和室や土間が地域とのつながりを育みます。吹抜けとトップライトに満たされたリビングは、日常と非日常が交差する象徴的な空間。静寂と開放感を宿した立体的な構成が、住まい全体に豊かな奥行きを与えています。
軽井沢カウンターポイント
PODA一級建築士事務所
軽井沢の傾斜地に建つ別荘で、うねるコンクリート屋根、段床、曲面壁が森を散策するような時間体験を室内に取り込みます。外観から内部を予期しにくい「自由と不可測」を志向し、屋根はアプローチで変容して訪問者を覆うアーチとなり、駐車場上の屋根上では山歩きが体験できます。屋根の起伏は天井に反映され、段床と樹幹状の曲面壁に設けられた本棚・キッチン・暖炉のニッチが多様な振る舞いと視線の変化を生み、眺望とポリフォニー的な風景を体感できます。
守口の住宅
株式会社 イン・エクスデザイン
商店街のほど近く、わずか19坪の六角形敷地に建つ「窓のない家」です。敷地の外周いっぱいに建物を巡らせ、その内側に街の喧騒から切り離された静かな世界を創出しました。2層のボリュームの両端には外部空間を挿入し、それらを行き来する動線の中に暮らしの場を配置。明確な部屋の区切りを設けず、用途や行為によって緩やかにゾーニングされた空間は、住まい手の自由な過ごし方を受け止めます。閉じながらも豊かな広がりを感じさせる、独創的な都市住宅です。
キリのキョリのイエ
小島光晴建築設計事務所
8区画の分譲地の中心に建つ住まいです。住民同士の交流や子どもたちの遊び場となる行き止まり道路との心地よい関係を築くため、閉じるのではなく、緩やかにつながる空間を目指しました。室内には壁の配置や床の高低差、有孔板を重ねたスクリーンを用い、視線をやわらかく調整。霧の中のような奥行きと距離感を生み出しています。光は有孔板を通して繊細に拡散し、空間に柔らかな表情を与えます。住まいの明るさと気配が街区全体へと広がる、開かれた住環境を実現しました。
wish
*studioLOOP建築設計事務所
東西を畑に挟まれた敷地に建つ、親子2人のための住まいです。LDKと水回りを1階、居室を2階に配したシンプルな構成に、土台まで伸びる大屋根を架けることで、吹抜けや収納、設備スペースなど、内外をつなぐ軒下のような余白を生み出しました。屋根と外壁を同材で統一し、東西に長い三角形のボリュームを形成。北側の開口を抑え、天窓と南側の窓から光を取り込むことで、静かで包容力のある住まいとしています。
福田町の立体テラス
株式会社 SPAZIO建築設計事務所
商業地域に建つ木造3階建ての複合住宅です。1階をテナント、2・3階を住居とする構成とし、都市部ならではの制約に応えながら、木造ならではの温かみを活かした空間を実現しています。住居部分には吹き抜けや立体的なテラスを巧みに配置し、自然光や風を建物の奥まで取り込んでいます。家族の気配を感じられる緩やかなつながりを生み出しながら、周囲からの視線を遮ることでプライバシーも確保しています。都市の中で開放的に暮らすための工夫が詰まった住まいです。
ヒョウタン
株式会社 MuFF
古い雑居ビルのワンフロアを住居にリノベーションしたプロジェクトです。コンクリートでできたがらんどうの空間に、クランクしたひょうたん型のスペースを挿入して三つに分割しました。そのひょうたんが外部・内部や動線・居場所をぐにゃりと曲げて交錯させることで、家の中でピクニックをしているような心地よさをつくりだしています。
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