KASA ARCHITECTS 一級建築士事務所
自然と暮らす家|設計事務所による注文住宅実例16選|緑と土と風の中に住まう
著者:クラスキ編集部
自然の中に溶け込むように暮らしたいという願いは、家づくりの根本的な動機のひとつです。木々の緑、季節ごとに変わる光と風、土の感触。自然の豊かさを住まいの内側まで引き込むためには、敷地の地形や植生、日照・風向きを丁寧に読み解く設計の視点が欠かせません。建物の配置や開口部の方向を工夫することで、自然換気を促し、四季の変化を室内で感じられる住まいが実現します。設計事務所は敷地固有の自然環境を最大限に活かしながら、周辺の景観と調和し、長く自然と対話できる住まいを設計します。土地の力を引き出した事例を紹介します。
大蔵の家
ことこと設計室
有機農業に取り組むご夫婦のために設計された、自然と調和する住まいです。暮らしの理念やものづくりへの姿勢に寄り添い、畑仕事の疲れをやさしく癒やす空間を目指しました。無垢の杉材や珪藻土など自然素材を用い、四季の移ろいや光の変化を感じられる開口計画を採用。外観も木の質感を活かし、時間とともに深まる風合いを楽しめます。さらに高性能な断熱仕様と放射冷暖房システムにより、一年を通じて快適な室内環境を実現。自然循環の思想を住まいにも反映した、穏やかで豊かな住宅です。
小諸の家
KASA ARCHITECTS 一級建築士事務所
長野県小諸市に建つ、夫婦と子ども2人が暮らす平屋の住宅です。北に浅間山、南に八ヶ岳を望む敷地条件を活かし、南に大きく開いた片流れ屋根のシンプルな住まいとしました。冬の強い北風に配慮して北側の開口は最小限とし、季節の風が心地よく通り抜ける環境を整えています。深い庇が夏の日差しを抑え、低く伸びる水平ラインが落ち着きのある佇まいを生み出しています。
芦屋の家
井上久実設計室
JR芦屋駅近くの閑静な住宅地に建つ住宅の改築計画です。既存の地下駐車場躯体を活かし、上部の大規模な木造を解体して、コンパクトな木造2階建てへと再構成しました。道路側外壁に角度を持たせることで圧迫感を軽減し、街並みに調和する佇まいとしています。生まれた余白には草花を配し、周囲を彩ることで、この場所に新たな風景を育む住まいとなっています。
高尾山麓の家
望月建築アトリエ
数年前に土地探しからご相談を承り、設計が始まりました。敷地は高尾山を望む南傾斜の150坪です。外観は大地に這うような大らかな姿とし、内部は自然を感じる計画にしています。用途は家族のための住宅・助産院・ガレージを併設した平屋で、全ての部屋から高尾の山々が望める平面としています。断面は屋根空間を活かし大きな切妻屋根としています。
Forest Living
吉デザイン設計事務所
深い森に囲まれた場所に建つ平屋の住宅「Forest Living」。外壁には日本の伝統的な焼杉を用い、黒く落ち着いた表情が周囲の森の風景に自然と溶け込みます。建物はワンフロアで構成され、すべての部屋から森の景色を望める計画。窓越しに広がる緑を身近に感じながら、静かで穏やかな暮らしを叶える住まいです。
雑木林を借景にする太陽熱利用の木の家&エコハウス
一級建築士事務所 光設計
調布市の保存緑地に隣接する敷地に建つ、自然と寄り添う木造住宅です。住まいのどこにいても雑木林の緑を感じられるよう計画され、窓の先には四季折々の風景が広がります。床には無垢のクリや杉、天井にはくりこま杉を用い、断熱材や塗料にも自然素材を採用。素材の心地よさが空間全体を包み込みます。さらに太陽熱を利用した給湯システムを導入し、環境への配慮と快適な暮らしを両立した住まいです。
軽井沢の家
暮らしの醸造所
軽井沢の静かな別荘地に建つ、定年後の夫婦と愛猫のための住まいです。小川のせせらぎや木々の揺らぎが感じられる豊かな自然環境に寄り添い、建築が風景を主張しすぎないよう慎ましく計画されました。橋を渡りながら玄関へと向かうアプローチは、景色の変化を楽しむ体験そのものとなっています。窓から望む四季折々の風景や光と影の移ろいが、日々の暮らしに静かな感動をもたらす住まいです。
大樹のある山荘
株式会社 イン・エクスデザイン
北白川の山裾に佇む、小さくも豊かな住まいです。計画の出発点となったのは、敷地に根を張る大きな既存樹木とともに暮らしたいという家族の願いでした。樹木を守る配置計画に加え、外壁には小幅の杉材を丁寧に張り巡らせ、建物自体も自然とともに歳月を重ねていく存在としてデザイン。周囲の風景に静かに溶け込みながら、時間の経過とともに味わいを深めていきます。土地に刻まれた記憶を受け継ぎ、新たな時間を育む住まいです。
傾斜地とブリッジの家
ジュウニミリ建築設計事務所
岐阜県中津川市での二世帯住宅への建て替え計画です。とても眺めの良い敷地であるものの、敷地内および隣地との高低差が大きく、既存の玉石擁壁は古く、高低差をどう計画するかが建て替えの大きなポイントとなりました。
moment
*studioLOOP建築設計事務所
500㎡の広い敷地に建つ、5人家族のための平屋です。北側に広がる田園風景を生かし、水辺や森の中の美術館を思わせる抽象的なイメージを、建築とランドスケープに落とし込みました。東西に伸びるボリュームが視界を一度遮り、玄関を開けた瞬間に水盤と風景が広がる構成が、非日常的な体験を生み出します。LDKを中心に各室を配し、深い軒や構造現しの梁が光と風を導きながら、自然と寄り添う穏やかな暮らしを描いています。
緑地に佇む音楽小屋
充総合計画一級建築士事務所
音楽を愛する人のために計画された、小さな演奏空間を備えたサテライトの小屋です。建物の約3分の2を吹き抜けの傾斜天井とすることで、高さを抑えながらも伸びやかな空間を実現しました。周囲の環境に穏やかに佇む屋根形状は、そのまま室内の音響設計にも活かされています。グランドピアノやさまざまな楽器、声楽の響きが心地よく拡散し、ソロからアンサンブルまで豊かな音に包まれる空間です。建築と音楽が静かに共鳴する、上質な小さな音楽堂となっています。
桜並木と暮らす家
設計事務所アーキプレイス
都内の区画整理された閑静な住宅街に建つ、子育て世代の4人家族のための住まいです。隣接するご両親や親戚との程よい距離感を保ちながら、道路沿いに広がる桜並木の景色を室内へ取り込み、四季の移ろいを身近に感じられるよう計画されています。2階には開放的なワンルームのLDKを配置し、こだわりのキッチンを中心に家族が集う空間を実現。南側のウッドデッキテラスとつながり、食事やバーベキューを楽しみながら、人とのつながりを育む住まいとなっています。
眺望の箱
SUR都市建築事務所
私鉄駅から数分の郊外に立つ本住宅は、土地探しから関わり決めた南向きの急傾斜地に位置します。道路より下がる敷地で、玄関は高天井のワンルームLDKに面した2階にあり、階下に個室群と水回りを配しています。LDKからは刻々と変わる眺望が広がり、空調は床下エアコン(暖房)と2階LDK上部の冷房用エアコンの計2台でまかないます。
南吉成の家
株式会社 SPAZIO建築設計事務所
雑木林に囲まれた敷地の魅力を最大限に活かした住まいです。建物を敷地境界に沿って「く」の字に配置し、デッキを介して室内と森を緩やかにつなげました。東側には菜園や果樹を配したポタジェを設け、暮らしの中で自然の恵みを身近に感じられる構成に。リズミカルに設けられた開口が雑木林とポタジェの風景を室内へ取り込み、趣味室や和室、浴室からも豊かな緑を望めます。自然と家族の時間が心地よく重なり合う、豊かな住まいです。
Fan House
I 設計室
なだらかな傾斜地に建つ三世帯住宅です。南には田園風景、北には茶畑が広がる豊かな環境を生かし、風景を包み込むような扇形の平面を採用しました。住まいのどこにいても自然の景色を感じられる開放的な構成としています。三世帯の暮らしは建具によって緩やかにつなぎ、互いの気配を感じながらも心地よい距離感を確保。しっくいの白壁と美しい木組みが映える、素材の魅力を生かした穏やかな住まいです。
木と共に生きる家
一級建築士事務所 りんごスタジオ
大宮の風致地区に佇む、のどかな自然と繋がる住まいです。建ぺい率4割という制限のなか、豊かな広がりを生み出すために、正方形のシンプルな平面的・立体的構成が試みられました。南側の私道から抜ける光と風、隣家の借景を大胆に取り込む開口部。内部は1.5階の中間層を設けたスキップフロアにより床面積を確保し、高低差のある空間をオープンに繋いでいます。仕上げに県産の西川杉を纏った空間は、クラシカルな手法に裏打ちされた、外と内が心地よく融け合う美しい建築です。
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