設計事務所アーキプレイス
防音室のある家|設計事務所による注文住宅実例12選|音楽を自由に奏でる住まい
著者:クラスキ編集部
楽器演奏を日常的に楽しむ方にとって、近隣への音の配慮は避けて通れないテーマです。防音室の設計は、単に壁を厚くするだけでなく、遮音・吸音を組み合わせた複合的な手法が必要です。床の浮き構造や二重壁・二重天井の構成、換気経路の遮音処理、室内の残響時間のコントロールなど、演奏する楽器の種類や音量、使用時間帯に応じた設計仕様の検討が求められます。設計事務所は演奏スタイルと必要な遮音性能を整理しながら、音楽への情熱を余すことなく注ぎ込める空間を設計します。音楽と共に自由に生きる住まいの事例を紹介します。
next つくば市 中庭のあるRC造の家
e do design 一級建築士事務所
「next」―60歳から始まる、次の人生を楽しむためのセカンドハウスです。これまで築き上げたビジネスを手放し、新たなステージへ進むための場所として、創作活動を楽しむスタジオやシアター機能を備えた空間、ゆったりと過ごせるLDK、サウナやトレーニングルームなどを計画しました。仕事、趣味、健康、暮らしのすべてを豊かに包み込み、これからの時間を思い切り楽しむための住まい。人生の新たな扉を開く、わくわくに満ちた「next」です。
Dwelling of drummer
充総合計画一級建築士事務所
8坪の敷地に計画された、ドラムスタジオ併設のサテライト住居です。半地下のRC造スタジオは6帖未満ながら高天井の本格防音空間とし、厚い壁・床・天井により重低音や振動まで外部へ伝えない性能を確保しています。上階の木造住居は、緑の借景や抜けのある眺望を取り込み、約8帖半とは思えない居心地を実現しました。段差のある床はカウンターや腰掛けとして多用途に機能し、居場所の選択性を生み出しています。同時にその段差は音の拡散にも寄与し、良好な音響環境を支えています。限られた空間に、音楽と暮らしが凝縮された住まいです。
I-house
石橋優介建築設計事務所/IAA
周囲を建物に囲まれた敷地条件を生かし、住まいの中心に中庭を設けました。各室に光と風を届けながら、洗面脱衣室から中庭へ直接つながる動線で、洗濯をはじめとする家事もスムーズに。さらに、将来2室に分けられる子ども部屋や、玄関の土間収納、キッチンに隣接したパントリーなど、暮らしの変化に対応する収納を計画しています。30年先まで見据え、日々の使いやすさを丁寧に整えた住まいです。
龍ヶ崎の住まい
株式会社 松本直子建築設計事務所
平屋を中心とした、和の趣を感じる住まいです。一部子供室のみ二階へ配置し、深い軒や離れの和室によって、落ち着きのある佇まいを形成しました。広がりのある平面に対して複数の中庭を設けることで、住まいの隅々まで光と風が巡る豊かな環境を創出しています。リビングは床を少し下げ、庭と近い暮らしを楽しめる居場所に。一方、離れの和室は庭を見渡す高さに設け、内と外のつながりを感じられる空間としました。
奥行のある家
ユウ建築設計室
住宅密集地の細長い敷地に建つ建て替え住宅です。かつては光が届きにくかった住環境を改善するため、吹き抜けやハイサイドライトを効果的に配置し、住まい全体に自然光が行き渡る計画としました。斜めの壁を取り入れることで視覚的な奥行きを生み出し、実際の広さ以上の伸びやかさを感じられる空間を実現。さらに、無垢材などの自然素材を用い、経年変化による味わいの深まりも楽しめる住まいとしています。家族構成や暮らし方の変化にも柔軟に対応しながら、長く住み継がれる住宅を目指しました。
街に閉じ緑に開く住まい|小さな中庭と大きな縁側の家
株式会社 山本嘉寛建築設計事務所
敷地はニュータウン外縁で、新興住宅地と豊かな自然や古い集落が隣接する立地です。小さな中庭を中心に諸室が数珠つなぎに連なり、南側の大きな縁側にも開くコートハウス形式の住宅です。エントランスを開けると玄関・中庭・和室・縁側・庭が一体に連続する仕掛けになっています。
Allo Musica
多田建築設計事務所
三岐鉄道北勢線沿いの敷地に計画された、クラリネット奏者のご夫妻のための小さな音楽ホールです。既存住宅の敷地内に最大限の広さを確保しながら、日本でも希少な木造による50dBの高い防音性能を実現しました。演奏会や音楽教室にも対応できるよう、音響環境にも細やかに配慮。音楽を愛する人々が集い、美しい音色を共有できる場として、暮らしと文化を豊かにつなぐ空間となっています。
花塚の平屋
祐成大秀建築設計事務所
家族が自然と集い、それぞれの「好き」を大切にできる住まいです。こだわりの家具や照明が映えるリビングを中心に、素材や色彩を丁寧に選びながら空間を構成しました。当初は優先順位の低かった趣味室も、暮らしの豊かさを支える大切な場所として計画。土地探しの段階から理想の外観やライフスタイルを見据え、コストとデザインのバランスを整えながら実現しました。好きなモノやコトに囲まれて暮らす喜びを形にした住まいです。
細長変形地の二世帯コートハウス
設計事務所アーキプレイス
都心の住宅密集地に建つ、完全分離型の二世帯住宅です。三方を建物に囲まれた細長い変形敷地という条件の中で、唯一視界の抜ける南西側にコートやデッキテラスを配置。木造3階建てのコートハウスとすることで、周囲からの視線を遮りながらも、光や風を取り込む開放的な住環境を実現しています。音楽を楽しむ共働き夫婦の家族と愛猫と暮らす叔母、それぞれの暮らしを尊重しながら、都市の中で自然を身近に感じられる住まいです。
逗子のスタジオハウス
株式会社 廣部剛司建築研究所
プロギタリストのための、スタジオ付き住宅です。地下工事を避け、「箱の中に箱を入れ込む」構成とセルロースファイバー、防振壁によって遮音性を確保しています。1階の壁量を生かし、2階には柱のない大屋根の下に生活機能を配置しました。構造を露わにした力強い架構に、小さな開口部と天窓からの光、風の道が陰翳のリズムを生み出します。必要から始まった計画は、建築のプリミティブな力へと結実しています。
熊野町の家
Abax Architects
堺市に建つ、1階にピアノ教室を併設した住宅です。防音性能を確保するため1階をRC造、2・3階を木造とした混構造としています。敷地前面には小学校のグラウンドが広がり、開放的な環境を活かしてリビングに大きな高窓を設けました。ソファでくつろぎながら空を眺められる、のびやかな空間となっています。さらに屋上にはバーベキューを楽しめるテラスを設け、都市の中でも豊かな時間が過ごせる住まいです。
高台の景色を生かしたピアノ教室のある家
芦田成人建築設計事務所
眼下に広がる景色を望む高台の住まいを求め、土地所有者との直接交渉を経て実現した住まいです。将来、子どもたちの選択肢が広がる立地も土地選びの決め手となりました。ピアノ講師である施主のため、セルロースファイバーなどを用いた防音対策を施し、周囲を気にせず演奏できる環境を整えています。眺望を生かすため生活の中心を2階に置き、音と暮らしを巧みに切り分けた上下逆転型の構成です。
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