株式会社 SPAZIO建築設計事務所
景色を望む家|設計事務所による注文住宅実例18選|眺めが暮らしの一部になる住まい
著者:クラスキ編集部
眺めの良い土地に家を建てるとき、その景色をどう「切り取り」、日常の中でどう体験させるかが設計の核心となります。ただ大きな窓を設ければいいというわけではなく、視線の高さ、開口部の形状と位置、室内からの見え方のシークエンスなど、景色との関係を建築的に丁寧に設計することで、眺望の豊かさが最大限に引き出されます。また、眺望を確保しながらプライバシーを守る工夫や、日射や風への対応も重要な検討事項です。設計事務所は敷地の持つポテンシャルを見極め、景色が暮らしの一部として自然に溶け込む住まいを提案します。
枚方の家
井上久実設計室
枚方市の高台に建つ二世帯住宅です。親世帯が離れへ移り、母屋跡地に子世帯の新居を計画しました。豊かな緑や眺望を家族だけでなく街とも共有することをテーマに、大小のボリュームを組み合わせた分節的な構成を採用。外部空間に多彩な表情を生み出し、街との穏やかなつながりを育んでいます。大開口のLDKからは緑豊かな景色を楽しめるほか、親世帯が気軽に行き来できる配置とすることで、新たな二世帯の距離感を丁寧にかたちにした住まいです。
池畔の家
株式会社 MuFF
池のほとりに建つ、小さくも伸びやかな住まいです。桜の木や水辺の風景に大きく開かれた空間は、四季の移ろいを身近に感じさせてくれます。間取りや庭はできる限りシンプルに整え、家族の成長や暮らしの変化に柔軟に応えられるよう計画しました。将来を見据えた設備計画を施しながら、セルフビルドによる小屋やパーゴラ、遊具が少しずつ加わることで、住まいそのものが家族とともに育っていきます。自然と時間を楽しむための住まいです。
なごみキッチン 海いろ
株式会社 SPAZIO建築設計事務所
遠く仙台港を望む小高い丘の上に建つ、夫婦のための終の棲家です。牧歌的な風景に包まれた敷地に、穏やかで心豊かな暮らしを育むコンパクトな住まいが計画されました。限られた面積の中でも快適性を高めるため、諸室の配置や動線を丁寧に整理し、行き止まりのない回遊性のあるプランを採用。日々の移動を自然で心地よいものにしながら、暮らしにゆとりと広がりをもたらしています。風景とともに静かに歳月を重ねる、上質な住まいです。
景色へとひらくデッキのある家
AtelierMA
高台の敷地条件を活かし、内と外、そして遠景を緩やかにつなぐ住まいです。シンプルな箱型の外観の内側には、大きなウッドデッキと一体となった開放的なLDKが広がり、視線は遠くの景色へと伸びていきます。浴室やストリップ階段を巧みに配置することで、光や風の流れを住空間全体に取り込みました。外付けブラインドや水平窓が環境を繊細に調整し、日常に豊かな広がりと心地よい余白をもたらしています。
軽井沢テラス
小島光晴建築設計事務所
北向きの傾斜地に建つ、アートコレクターのための別荘です。各室を数珠状につなぎ、移動するたびに異なる景色と出会える構成とすることで、自然を「眺める」のではなく「体感する」ことを目指しました。部屋ごとに窓の形やプロポーションを変え、それぞれに固有の風景を切り取っています。また、1・2階を結ぶ階段をあえて外部に設け、暮らしの中で必ず自然に触れる動線を計画。光や風、湿度や音の変化を五感で受け取りながら、自然と深く向き合える静かな居場所となっています。
妙香寺台の住まい
株式会社 松本直子建築設計事務所
横浜市の高台に建つ、豊かな眺望を楽しむスキップフロアの住まいです。高低差を活かした空間構成により、各階から広がる景色とプライバシーを両立しました。海外で暮らした時間を物語るタペストリーや小物が空間に彩りを添え、上階には充実した書庫を配置。住まい手の記憶や趣味を大切にしながら、眺望と暮らしが調和する、個性豊かな住まいです。
傾斜地の小さな平屋
ジュウニミリ建築設計事務所
名古屋市守山区の雑木林に寄り添う傾斜地に建つ、12坪の小さな平屋です。高低差のある敷地の中腹にそっと置かれた正方形の建築は、「小さな中に大きさを包み込む」をテーマに計画されました。室内は仕切りを極力なくしたワンルームとし、暮らしや趣味、愛用の家具までを丁寧に取り込んだ自由度の高い空間です。開口は雑木林に向けて大きく開き、木々越しに移ろう光や風、季節の変化を感じながら過ごせます。自然と静かにつながる、豊かな住まいです。
te to te 龍ヶ崎の家
e do design 一級建築士事務所
茨城県龍ヶ崎市の閑静な住宅街に建つ、ご家族3人のための住まいです。周囲の豊かな環境を取り込みながら、3つの異なるボリューム「玄関棟・個室棟・LDK棟」を組み合わせた構成が特徴。外部との距離感を丁寧に調整し、プライバシーを守りながら自然や家族とのつながりを育む空間を計画しました。吹抜けの階段室を介して、それぞれの場がゆるやかにつながる住まい。「te to te(手と手)」の名の通り、家族や周囲との絆を紡ぐ、温かな暮らしの器です。
VIA 〜高台に建つ大きなウッドデッキのある家〜
YIA イシウエヨシヒロ建築設計事務所
公園の桜並木と松山の街並みを望む高台に建つ住まいです。眺望を最大限に活かすためLDKを2階に配置し、大きなバルコニーを介して風景と一体となる開放的な空間を実現しました。1階にはクラシックカーを収めるインナーガレージと、住まいの中心を貫く通り土間を計画。書庫や各居室を緩やかにつなぎ、愛車を眺めながら過ごせる豊かな日常を生み出しています。趣味や暮らしの多様なシーンを結び直し、住まい全体に心地よい連続性をもたらした住宅です。
スキップフロアの家
根岸達己建築室
敷地の高低差を活かしたスキップフロアの住まいです。半階ずつずれた空間が縦横に広がり、吹き抜けを介して家族の気配がゆるやかにつながります。キッチンを中心に自然なコミュニケーションが生まれる、開放的な和モダンの空間です。玄関と一体的に計画された茶室や、壁一面に広がる大容量の本棚など、趣味を楽しむための工夫も随所に散りばめられています。さらに屋上には、読書とビールを楽しむための特別な居場所を用意。日常に小さな贅沢を重ねる、遊び心あふれる住まいです。
天水の家
zeal architects
有明海と雲仙岳を望む段々畑の中に建つ一戸建て住宅の計画です。豊かな自然景観の中で、周辺環境に寄り添いながら調和することを主題としています。段々畑の地形をなぞるように複数のボリュームを組み合わせ、眺望とプライバシーの両立を図っています。デッキテラスは内と外をつなぐ場として機能し、家族の日常と風景を緩やかに接続します。外装や内部には小国杉を用い、経年変化とともに景色へと溶け込む住まいとしています。
桜と中庭の家
株式会社小木野貴光アトリエ一級建築士事務所
東京の住宅密集地に建つ、細長い敷地条件を活かした住まいです。光や風が届きにくい環境の中、中庭と光を導く階段を設けることで、住まいの奥まで自然光と風を取り込みました。さらに、周囲の景色を切り取る借景の窓によって視線の抜けを生み出し、実際の広さ以上の開放感を実現しています。都市の制約を巧みに読み替え、伸びやかで上質な暮らしを叶えた住まいです。
KAN
充総合計画一級建築士事務所
10階からの眺望を最大限に活かしたマンションリノベーションです。東側には都心の景色、南西側には富士山を望む恵まれた立地に対し、個室やキッチンの配置を見直すことで、日常の中で景観を楽しめる住まいへと再構成しました。共用スペースは眺望に向かって大きく開かれ、これまで活用されていなかった東側のデッキはキッチンとつながるアウタールームとして再生。可動間仕切りも取り入れ、開放性と柔軟な使い方を両立した住空間を実現しています。
Four Decks
株式会社 富谷洋介建築設計
土地探しから共に進め、「スキップフロアのある住まい」という要望に応えて選んだのは、約2mの高低差を持つ傾斜地でした。地形をそのまま生かし、4層が吹き抜けでゆるやかにつながる立体的な空間を構成。移動するたびに異なる景色や家族の気配を感じられます。山並みや公園の緑を取り込む窓、庭とつながる土間、多目的に使える余白の空間などを備え、高低差を魅力へと変えた、自然と寄り添う住まいです。
都幾川縁りのハイブリッドハウス
H₂O設計室
都心から約50km圏、埼玉県北西部を流れる都幾川渓流沿いの約220坪の敷地に建つ、鉄・木・ガラスによるハイブリッド構造のガラスハウスです。秩父山系を望み、清流とともに四季の移ろいを享受できる環境に開かれています。2階の居住空間は回遊動線とし、一体的な温熱環境と豊かな採光を優先する計画です。外壁に開口を持たない代わりに、張り出し床の水平ルーバーと重力換気を組み合わせ、トップサイドの強制排気へとつなぐ環境制御システムを備えています。
tnkh
「ha」hosaka hironobu architect associate
素材と質感の調和を丁寧に追求した、洗練された住まいです。天然石を特殊技術で薄く加工した建材を随所に採用し、空間に奥行きと上質な存在感をもたらしています。LDKの中心には全長3.4mのアイランドキッチンを据え、住まいの象徴として空間全体を引き締めました。さらに9階のテラスからは都心の景色を一望でき、夜には遠景の灯りが日常を豊かに彩ります。素材の美しさと開放感が響き合う、ラグジュアリーな住まいです。
vida
*studioLOOP建築設計事務所
密度の高い住宅街に建つ、郊外型の狭小住宅です。東・北を隣家、南を商店に囲まれる一方、西側には起伏の豊かな茶畑が広がります。厳しい容積率と北側斜線を踏まえ、2階にはLow-Eガラスの大開口を備えたLDKを計画しました。ワンルームの空間に天井いっぱいの収納とドライエリアを設け、1階には寝室と水回りをコンパクトに配置。プライバシーを守りながら借景を取り込み、街並みに明るいアクセントを添えています。
茅ヶ崎の家 + Max Clean Studio
株式会社 中村高淑建築設計事務所
趣味と仕事を支える広々としたインナーガレージを備えた3階建ての住まいです。クルマ2台とバイク1台を収容できるガレージは、コーティング作業やメンテナンスの場としても活躍。2階には吹抜けを備えた明るいLDKを配置し、可動間仕切りによって寝室と一体化した伸びやかな空間を実現しました。3階からは遠く江ノ島を望み、住宅地にありながら豊かな眺望と開放感を享受。限られた敷地を巧みに活かした、機能性と心地よさを兼ね備えた住まいです。
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