シューズクロークのある家|設計事務所による注文住宅実例6選 著者:クラスキ編集部
住まいの第一印象は玄関から始まります。シューズクロークのある家では、靴を収納するための場所としてだけでなく、玄関まわりの空間を整える役割も重視されています。靴や傘、アウトドア用品、ベビーカーなどをまとめて収納できることで、玄関がすっきりと保たれやすくなり、住まい全体の印象にもつながります。また、玄関から室内へ入る動線の中に組み込まれることで、空間の使い方にも特徴が生まれます。収納空間でありながら、玄関ホールや土間との関係によって建築的な表情を持つことも少なくありません。暮らしの道具を受け止める場所として計画されるシューズクロークは、住まいの使いやすさと空間の印象を支える存在です。設計事務所による注文住宅の実例から、その空間のあり方を紹介します。
カフェのある家 設計事務所アーキプレイス
30坪弱の敷地に建つ、4人家族のための住まいです。お菓子づくりを楽しむご主人と整理上手な奥様の要望をもとに、シンプルさと機能性、遊び心を兼ね備えた空間を実現しています。1階はカフェのような土間空間を中心に、将来はワンフロアで暮らせる構成としました。天井高に変化を持たせた2階はデッキテラスとつながる伸びやかなLDKに。さらにスキップフロアの3階には書斎や子供室、バルコニーを設け、多彩な居場所が暮らしに豊かな表情を与えています。
街景の家 株式会社 富谷洋介建築設計
土地探しから共に進め、数多くの候補地の中から札幌の街並みを見渡す高台に建つ住まいです。眺望をただ取り込むのではなく、街の風景と出会う瞬間そのものを設計。エントランスでは景色をあえて見せず、階段を上がった先の2階LDKで、街並みと空が一気に広がる構成としました。朝の光から夕景、夜景へと移ろう都市の表情を日常に取り込み、街の喧騒とはほどよい距離を保ちながら、穏やかに暮らせる住まいです。
スキップフロアをもつガレージハウス 充総合計画一級建築士事務所
約30坪の角地に建つガレージハウスです。敷地の高低差を活かしたスキップフロア構成により、湿気対策を図りながら、多彩で心地よい居場所を生み出しました。明るいビルトインガレージをはじめ、傾斜天井のリビング、シンボルツリーを望むダイニング、オールステンレスのキッチン、大容量パントリー、洋裁工房やロードバイクの収納スペースまで、暮らしの楽しみを丁寧に受け止めています。高い断熱性能と制震構造も備え、趣味と快適性、安心を兼ね備えた住まいです。
辻堂の家 株式会社 中村高淑建築設計事務所
辻堂の住宅地に建つ、吹抜けとロフトが立体的な広がりを生む住まいです。LDKから2階、ロフトへと視線が抜けることで、コンパクトな規模ながらも伸びやかな開放感を実現。光と風を家全体に取り込み、快適な居住環境を育みます。木をふんだんに用いたやさしい空間に、タイルのアクセントが程よい緊張感を添えた、温もりと洗練を兼ね備えた住まいです。
光里の家-コンパクトにひろがる子育て世代の家- 乗松得博設計事務所
生後半年の男の子を迎えた家族のために計画された、成長とともに育つ住まいです。玄関と駐車スペースをつなぐ通り土間は、洗面や浴室、ランドリーへと連続し、日々の暮らしを快適に支えます。南庭と坪庭という趣の異なる二つの庭が、住まいに豊かな奥行きと変化をもたらし、光や風をやさしく取り込みます。コンパクトな構成の中に伸びやかな広がりを備え、自然を身近に感じながら暮らせる住まいです。
光を受けとめるコートハウス AtelierMA
住宅地のなかにありながら、静けさと開放感を両立したコートハウス型の住まいです。敷地を囲うモルタルの壁が外部の視線を柔らかく遮りながら、光を室内へと導きます。壁は中庭から室内へと連続し、時間とともに移ろう光を受け止めながら豊かな陰影を描き出します。LDKは中庭に大きく開かれ、内と外が緩やかにつながる構成に。住宅密集地においても、空へと視線が抜ける穏やかな居場所を実現しています。