ジュウニミリ建築設計事務所
土間リビング|設計事務所による注文住宅5選|暮らしの中心に大らかな土間
著者:クラスキ編集部
土間をリビングと一体的に構成する「土間リビング」は、日本の伝統的な住まいの知恵を現代の生活に再解釈した、豊かな空間のあり方のひとつです。屋外から直接つながる大らかな土間は、靴のまま荷物を広げられる作業の場、アウトドアの道具や自転車を持ち込める収納の場、来客を気軽に迎えるサードプレイス的な役割など、暮らしの多様なシーンを受け止めます。モルタルや石など仕上げ素材の選定、リビングとの段差や境界の設け方、採光と換気の計画が、土間空間の使い心地を大きく左右します。設計事務所は施主の生活スタイルに合わせて土間の広さや位置を検討し、暮らしの中心に大らかな余白を生む住まいを提案します。
築128年の古民家改修
充総合計画一級建築士事務所
明治30年築の古民家に併設された築128年の蔵を、快適な住まいへと再生したリノベーションです。損傷した梁や傾いた基礎を補強し、重く開閉が困難だった建具も再利用しながら修復しました。断熱・気密性能を高めることで、夏は涼しく冬は暖かい住環境を実現。キッチン天板や階段、カウンターには既存の床材を再活用し、建物の記憶を継承しています。壁や天井の仕上げの一部は住まい手自らがDIYで施工し、歴史と愛着を感じられる住まいとなりました。
Irita Beach House
株式会社 ファーイースト・デザイン・ラボ
海まで徒歩5分の敷地に建つ、リゾート気分で暮らす住まいです。施主の「海と自然を身近に感じながら毎日を楽しく過ごしたい」という思いから計画されました。1階は中庭テラスを囲むコの字型のプランとし、LDKやバスルームを大きな開口でつなぐ開放的な空間としています。海から戻ってそのままバスルームへ向かう動線や、テラスでのバーベキューなど、海辺の暮らしを楽しむ工夫が随所に取り入れられています。2階の床や壁、テラスの仕上げの一部は施主がDIYで完成させ、住みながら少しずつ育てていく住まいとなっています。
土間と回廊の家
ジュウニミリ建築設計事務所
愛知県長久手市のギャラリーのある住宅です。家の中心に配置した中庭に沿って日々の生活が展開しています。1階の床はほぼ全て土間コンクリート金鏝仕上げで、外壁はモルタル金鏝仕上げに撥水剤を塗布し、手仕事の跡が残る湿式の簡素な素材を選択しています。
高尾の家
望月建築アトリエ
敷地は高尾山から流れる清流の山肌にあり、河に沿って続く道路からの敷地延長の土地です。約30段の階段を上がる敷地で南に高尾の山並み、北に神社と竹林を望むロケーションです。北側の調整区域に合わせて建物をくの字に曲げ、重心にリビングを置きダイニング・キッチン・個室を展開しています。断面は南傾斜に合わせた勾配屋根とし、LVL材の垂木をインテリアとする連続天井と床の段差で空間を区切り、住まいとしての心地良さを感じるようにしました。この家は下からの見上げるアプローチとなるため、屋根の軒先や軒天の納まりには、充分な配慮を試みました。
ぞうのいえ
小島光晴建築設計事務所
本住宅は、内外に複数の居場所と庭を配置し、居心地の異なる空間をつくっています。暑ければ涼しい場所へ、寒ければ陽の当たる暖かい場所へ移れるように計画しています。家族が室内の別の場所や屋外、外を挟んだ室内、室内を挟んだ外などにいることを想定した空間構成にしています。空間は家族の鼻歌や香り、表情といったわずかな気配を感じ取れるようにしています。名称は打合せ中に娘さんが模型を見て名付けた「ぞうのいえ」が用いられています。
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