Abax Architects
デザイン好きの家|設計事務所による注文住宅9選|美意識が宿る住まい
著者:クラスキ編集部
デザインに深い関心を持つ方が家を建てるとき、住まいそのものが一つの作品になり得ます。家具のセレクトや素材の組み合わせ、照明計画、ディテールの納まりに至るまで、デザインへの審美眼は住まいのあらゆる場面で問われます。設計事務所との家づくりでは、施主のデザインの嗜好、モダン、オーガニック、エディトリアル的などを丁寧に読み取り、建築の構成から内装の細部まで一貫したデザイン言語で空間を組み立てることができます。既製品では得られない、自分だけのデザインに満ちた住まいを紹介します。
house AO -見立ての家-
Lenz Design
築50年の木造二階建てのリノベーションで、予算250万円の制約のもと和室の要素を残しつつ現代的に暮らせる「緩んだ和室」を目指しました。日本美学の「見立て」で畳や格子天井、障子などの形状・素材・色のうち少なくとも一つを置換して和室要素と現代要素を複合させ、襖や押入れの読み替えで視線の通る空間分節を強調し、可変的な暮らしを受け入れる住まいとしています。
池田の家
若林秀典建築設計事務所
大阪府池田市の桜並木に囲まれた閑静な住宅地に建つ完全分離型二世帯住宅です。LDKからなる1階のボリュームを通り庭を挟んで独立配置し、その上に2階ボリュームを架け渡しました。軒下のトンネル状空間は駐車スペースで、車を動かせば両世帯の共有テラスとなりBBQや子供の遊び場として使われます。2階は主に寝室で構成され、中心のファミリールームが唯一の内部動線となり、将来は2室に分割して子供部屋にする計画です。
宝塚の家
一級建築士事務所 Coo Planning
兵庫県宝塚市の閑静な住宅地に建つ住まいです。土地探しから始まった計画は、狭小・変形・角地・傾斜地という複雑な条件に丁寧に向き合うことで形づくられました。道路の緩やかな高低差を平面・断面計画に取り込み、敷地の個性を空間構成へと反映しました。地下1階・地上3階のスキップフロア構成により、限られた敷地の中に豊かな広がりと多様な居場所を実現しています。敷地条件を制約ではなく個性として読み解いた、立体的で魅力あふれる住まいです。
廻廂の家
an Archi-Lab. 一級建築士事務所
共働きの夫婦と子どもたちが暮らすための都市型住宅です。限られた敷地に5つの個室や豊富な収納、ガレージ、エレベーターなど高い機能性を求めながらも、建物を巧みに削り取ることで生まれた余白を住環境の質へと転換しました。敷地全体を覆う大きな庇の下には前庭や通路、駐輪スペースを配置し、3層吹抜けの階段室が光と風を導きます。高密度なプログラムと開放感を両立させ、都市住宅に新たな豊かさを提案する住まいです。
NICO 〜木の香りが広がる自然光が満ちる家〜
YIA イシウエヨシヒロ建築設計事務所
古い住宅地の角地に建つ、光と緑を暮らしの中心に据えた住まいです。二つの家型ボリュームで大きな中庭を囲む構成とし、外部からの視線を遮りながらも、豊かな自然光を室内へ導いています。中庭に向かって大きく開いた窓や、階段吹抜けの天窓がやわらかな光を住まい全体へ届けます。個室以外を緩やかにつなげた一体感のある空間には、素材のテクスチャによる変化を加え、豊かな表情を創出。光と緑に包まれながら、家族のつながりを育む住まいです。
sha-la つくばの家
e do design 一級建築士事務所
つくば市、洞峰公園近くの住宅街に建つ、30坪の敷地に計画した家族の住まいです。限られた敷地の中で、ガレージと庭を両立し、光や視線を巧みに導くために取り入れたのが「斜め」のライン。外観に奥行きと個性を与える2本の斜め壁と、家の中心を貫くらせん階段が、空間に豊かな広がりを生み出しています。トップライトから光を届け、家族の気配をつなぐ階段を軸に、暮らしが穏やかに広がる、清々しく柔らかな住まいです。
独立した二世帯が集う家
設計事務所アーキプレイス
親世帯と子世帯が互いのプライバシーを尊重しながら、心地よい距離感で暮らせる二世帯住宅です。ホームエレベーターを備え、親世帯を3階、共働きの子世帯を1・2階に配置。陽当たりと眺望に恵まれた南角には、それぞれのLDKを設け、明るく開放的な暮らしを実現しています。また、各世帯に役割を持たせた外部空間を計画することで、家族同士のつながりだけでなく、近隣との自然な交流も育む構成としました。世代を超えて快適に暮らし続けられる住まいです。
彦根の家
井上久実設計室
彦根城近くの落ち着いた住宅地に建つ住まいです。往来の多い道路に面しながらも、静かで豊かな暮らしを実現するため、大小の建物ボリュームと中庭を交互に配置した構成を採用しました。それらを貫く“路地”は、単なる通路ではなく、リビングや中庭と緩やかにつながりながら空間に奥行きと変化をもたらします。視線や風、光が建物と中庭の間を行き交い、穏やかな静けさの中に多彩な居場所を生み出しています。竹張りの勾配天井が連なる屋根の表情を室内にも映し出し、自然素材のやさしい質感が住まい全体を包み込んでいます。
都島の家
Abax Architects
1階をテナントとし、2階に住居を構えた計画です。広いリビングは大きなテラスへと連続し、アウトドアリビングとして内外が一体となった空間を生み出しています。デザインを愛する施主の提案により、個性的な素材を随所に取り入れながらダイナミックな大空間を構成しました。友人が自然と集う、開かれた楽しい住まいです。
-
コンパクトハウス|家づくりのポイント|小さくても豊かに暮らす空間設計のヒント2026-05-17|クラスキ編集部 -
コンテンポラリーデザインの家|家づくりのポイント|時代の感性を反映した洗練された空間づくり2026-06-24|クラスキ編集部 -
コンクリートの家|実例の紹介|素材本来の力強さと幾何学的な造形美2026-06-24|クラスキ編集部 -
おしゃれな吹き抜け|家づくりのポイント|開放感と快適性を両立させるための工夫2025-10-20|クラスキ編集部 -
ミニマルデザインの家|家づくりのポイント|素材感を活かし潔さを追求する空間設計2026-03-02|クラスキ編集部 -
平屋の家|設計事務所による注文住宅|地に足ついた豊かな暮らし2026-05-11|クラスキ編集部