株式会社 ファーイースト・デザイン・ラボ
コンクリートの家|設計事務所による注文住宅6選|コンクリートの美学と快適な住環境
著者:クラスキ編集部
コンクリートの住宅は、素材の密度感と均質な表情が生む独特の美しさを持つ建築表現として知られています。一方で、コンクリートは熱伝導率が高く、断熱計画や結露対策を適切に行わなければ居住性に影響することもあります。設計事務所はこうした素材特性を熟知した上で、断熱や開口部の計画、換気システムの設計などを組み合わせ、美しさと快適性を両立させた住まいを実現します。力強い素材感の中に、穏やかで豊かな日常が根付くような実例を紹介します。
PIBRO
株式会社 SPAZIO建築設計事務所
仙台中心市街地の高密な環境に建つ本住宅は、周囲から切り離された開放的でダイナミックな内部空間の創出を主題としています。約30坪の敷地に横方向のコートと縦方向のボイド(吹抜け)を複数配置し、光と風を縦横から取り込む構成。透明感ある空間が重なり合い、都市の中にいながら生命力あふれる住まいを実現しています。
鵜沼の家
後藤耕太建築工房
濃尾平野の北端、山地へと切り替わる高低差のある敷地に建つ建築家の自邸です。正方形の平面を45度振ることで、主要道路や隣家からの視線を避けながら開放感とプライバシーを両立しました。敷地の高低差を活かし、2階を主な生活空間として計画。コンクリートと木による混構造とし、素材そのものの質感を生かしています。ダイニングを中心に回遊性のある暮らしを実現し、無垢材や真鍮、石など経年変化を楽しめる素材を採用。南に広がる田園風景と調和しながら、時とともに風景に馴染む住まいを目指しました。
植物と暮らす家
根岸達己建築室
土地探しから関わった住宅で、敷地特性を生かし、リビング、ワインや外ごはんを楽しむデッキ、花や緑があふれる庭をひとつながりの空間に配置しています。各要素の境界が曖昧になる仕掛けを施し、内外が一体となる空間としています。植物と共に生活する気持ちの良い空間となりました。
The Sunken Retreat
株式会社 ファーイースト・デザイン・ラボ
都心の閑静な住宅街に建つ住宅です。敷地は高低差約5mの傾斜地で、周囲を建物に囲まれた厳しい条件の中、地下を含む3層構成として住空間の面積を確保しました。スキップフロアで連続する居室と高さ約10mの階段吹き抜けを設け、トップライトからの光が地下まで届く計画としています。最上階は庭や屋上とつながる開放的な空間とし、地下の落ち着いた雰囲気との対比により、自然の渓谷のような立体的な住まいを実現しています。
気分次第で間取りを選ぶマンションリノベーション|着替える家
株式会社 山本嘉寛建築設計事務所
3LDKマンションで廊下側に洋室2室、ベランダ側にLDK、その中間に1室を配する構成です。中間室は採光・通風・空調条件が悪く、変化に柔軟に対応できる間取りとならないケースが多くみられます。本計画では中間室をフルオープン可能な引戸をつくることで、独立した部屋、広いLDKの一部、あるいは適度に空間を仕切るなど、可変的な使い方としています。
八潮のガレージハウス
ことこと設計室
ご夫婦と三兄弟の住宅で、三方向を隣家に囲まれ、西側前面道路向かいにも民家が密集し、プライバシー確保が課題でした。1階はご主人の趣味空間で、内外打放しコンクリートとガルバリウム鋼板の引戸で玄関と一体のバイクガレージとし、内外同材のブラックスレートと土間で連続性を持たせています。螺旋階段は3階まで伸び、登ると木材多用の暖かみのあるLDKが広がります。中央のAVコーナーのみ大理石の床とし、斜め壁とスリット状のトップライトで光を2階に導いています。
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