充総合計画一級建築士事務所
壁面本棚のある家|設計事務所による注文住宅9選|本に囲まれて生きる住まい
著者:クラスキ編集部
本が好きな方にとって、壁一面に広がる本棚は住まいの夢のひとつではないでしょうか。蔵書を美しく、使いやすく収める壁面本棚を設けるには、蔵書量と重量に対応した床・壁の構造的な検討、本が劣化しにくい温湿度環境と直射日光を避けた配置、タイトルを確認しやすい照明計画など、インテリアの問題にとどまらない建築的な配慮が求められます。また、本棚に囲まれた読書コーナーをどう設えるか。窓際のベンチ、こもり感のある小空間というデザインの工夫も、暮らしの豊かさに直結します。本と共に静かに暮らす住まいの事例をご覧ください。
中二階が繋ぐ家
株式会社 富谷洋介建築設計
建売やリノベーションを検討した末、家族が自然につながる住まいを目指して計画しました。階段途中の1.5階スタディを中心に、リビングや2階ライブラリと高さ差で緩やかに連続し程よい距離感をつくります。下に趣味室を設け、南庭と手稲山の眺望で自然光と開放感を確保し、家族の気配を感じつつ個々の時間も大切にできます。
築128年の古民家改修
充総合計画一級建築士事務所
明治30年築の古民家に併設された築128年の蔵を、快適な住まいへと再生したリノベーションです。損傷した梁や傾いた基礎を補強し、重く開閉が困難だった建具も再利用しながら修復しました。断熱・気密性能を高めることで、夏は涼しく冬は暖かい住環境を実現。キッチン天板や階段、カウンターには既存の床材を再活用し、建物の記憶を継承しています。壁や天井の仕上げの一部は住まい手自らがDIYで施工し、歴史と愛着を感じられる住まいとなりました。
水平窓と段床の家
archialpha
美術サークルの友人とその家族の住宅で、住宅地と市街化調整区域との境に位置する開けた敷地を選び、葛城山の眺めと日常の関係を考えました。水平窓に対して床の高さを変え、場所や身体の状態ごとに切り取る景色を変化させます。キッチンは山裾や町並み、ダイニングは山全体と田んぼ、キャットウォークは畑作業や駐車場、ソファは山と空のみが見え、立ち座りで景色が急速に切り替わることで独特の感覚が生まれます。コルビュジェのガルシュの家や円通寺の借景との類似にも言及しています。
草臥の家|戦前のニコイチ長屋の片側リノベーション
株式会社 山本嘉寛建築設計事務所
奈良県橿原市八木町の昭和戦前期築のニコイチ長屋の東半分を改修した住宅です。東半分をスケルトンにしてベタ基礎を敷設し、柱梁を入れ替え・継ぎ接ぎして耐震補強を行いました。玄関は解体のうえ再利用可能な部材で組み直しています。南北の庭に開いた風通しの良い居間を中心に回遊性の高い間取りへ変更しました。床・壁・天井に断熱施工を行い、設備と外部建具は全て交換し、木製建具は可能な限り補修して再利用しました。
猫と本の家|マンションリノベーション
株式会社小木野貴光アトリエ一級建築士事務所
人と猫、そして本が心地よく共存する暮らしをテーマにしたマンションリノベーションです。限られた面積の中で動線を再構築し、廊下を最小限に抑えることで開放的な住空間を実現しました。猫が自由に巡れる回遊動線や、古書店を思わせる書庫など、日々の楽しみを育む工夫が随所に散りばめられています。天井や床の高低差によって空間に奥行きを生み出し、ホテルライクな快適さと個性を兼ね備えた住まいに仕上がりました。
下鴨の住宅
株式会社 イン・エクスデザイン
約18.7坪のコンパクトな敷地に建つ、言葉とともに暮らすための住まいです。くの字に曲がる敷地形状を活かし、エントランスから続く階段と書架が空間の中心を形成。書架はそのまま2階へと連続し、書斎を包み込むように配置されています。1階のリビングからは庭の景色とともに本棚が視界に入り、日常の中で自然と本や言葉の存在を感じられる設計に。限られた面積の中に、知的な豊かさと静かな居心地を丁寧に織り込んだ一邸です。
yet yet つくば春風台の家
e do design 一級建築士事務所
つくば春風台の緑豊かな街並みに佇む、家族3人のための住まいです。片流れ屋根を重ねたファサードが、空へ伸びるような印象を与える外観。その内部には、本に囲まれて暮らしたいというご夫婦の想いから、家族が自由に読書を楽しめる大きな壁面本棚を設けました。吹抜けや小上がり、可変性のある空間が多様な暮らし方を受け止め、家族の成長や変化を包み込む、余白を持った住まいです。
メイアンハウス
祐成大秀建築設計事務所
「明るいリビング」と「少し暗く落ち着ける場所」という、相反する心地よさを一つの住まいに織り込んだ計画です。勾配天井の高窓と大きな開口によって光に満たされたリビングをつくる一方、読書スペースには低めの天井と格子天井を採用。高窓から差し込む光が木漏れ日のような陰影を生み、静かで落ち着いた居場所をつくります。明るさとほのかな暗さ、それぞれの魅力を楽しめる住まいです。
水辺の家
望月建築アトリエ
本プロジェクトは清流を眼下に望む28坪の平屋住宅です。湾曲する川に沿って建物をくの字に配置しています。川のせせらぎを聞きながら、春には桜が咲き、ホタルが見れて、秋には紅葉を眺めてと、この素晴らしいロケーションと建物の融合がコンセプトです。リビング内に切妻の屋根空間の中で小さな家のような図書スペースを設けています。外観は里山の伝統的な家屋を現代住宅として表現しています。
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