株式会社 ファーイースト・デザイン・ラボ
ガラス張りの家|実例の紹介|高性能ガラスと構造の工夫で快適性を両立する
著者:クラスキ編集部
大きなガラス面を設けた空間は、周囲の景色や自然光を室内へ取り込み、住まいに圧倒的な開放感をもたらします。一方で、大開口を実現するためには構造と断熱の計画が重要になります。耐震性を確保するため、必要な耐力壁を建物のバランスを考慮しながら配置し、柱や梁の配置を工夫することで、広いガラス面を設けることが可能になります。また、Low-Eガラスに加え、樹脂サッシやトリプルガラスを採用する事例も増えており、従来より高い断熱性能を確保しやすくなっています。さらに、深い軒やルーバーなどの日射遮蔽を組み合わせることで、冷暖房負荷の低減につながります。
昼夜で表情を変え周囲の景色に溶け込む、プライバシーを確保したガラス張りの外観デザイン
ガラス張りの家 |外観
ガラスを大胆にあしらった外観は、光や周囲の景色を映し込みながら、建物そのものが景色に溶け込むような洗練された美しさを見せます。昼間は青空や豊かな植栽の緑がガラス面に反射し、時間とともに表情を変化させます。一方で、夜になり室内の照明を点灯すると、建物全体が温かい光を放つ行灯のように浮かび上がり、昼とは全く異なる佇まいへと変わります。外からの視線が気になる道路面には、意匠性の高いルーバーや植栽を設けることで、プライバシーを守りながら、美しくモダンな外観デザインを成立させることができます。
内と外の境界をなくし視覚的な広がりを最大化する、大開口サッシを採用した開放的なLDK
ガラス張りの家 |LDK
家族が集まるLDKに大開口を採用すると、視線が外へと真っ直ぐに抜け、実際の床面積以上の広がりを感じることができます。室内のフローリングと、屋外のテラスの床の高さを揃える計画が効果的です。さらに、サッシの枠を床や天井の内部に埋め込むことで、内と外の境界線が曖昧になり、リビングから庭へと流れるような一体感が生まれます。調理や食事、くつろぎの時間がすべて外の景色とつながり、日常の何気ないシーンが、明るく開放感に満たされた贅沢なひとときへと変わります。
深い軒と電動ブラインドで日射を制御する、快適に過ごせる大開口のリビング
ガラス張りの家 |リビング
一日の中で最も長い時間を過ごすリビングでは、ガラスから差し込む光のコントロールが快適性を大きく左右します。南面の大きな窓に対しては、建物の外側に深い庇やバルコニーを張り出させることで、夏の高い位置からの強い直射日光を遮り、冬の低い位置からの温かい光だけを室内の奥まで引き込むことができます。さらに、時間帯によって変化する西日や眩しさに対しては、天井裏にすっきりと収納できる電動のロールブラインドや調光付きのスクリーンをあらかじめ計画しておくことで、快適性の向上につながります。
らせん階段やスケルトン階段で光を届ける、開放的なガラス張りの階段
ガラス張りの家 |階段
ガラスの外壁に階段を配置する設計は、自然光を建物の奥まで導く効果的な方法です。段と段の間に蹴込板を設けないスケルトン階段や、省スペースで意匠性にも優れたらせん階段を採用することで、光を遮りにくくなり、階段そのものが空間のアクセントとして美しく映えます。また、階段と吹き抜けを一体的に計画することで、上部から取り込んだ自然光が住まいの隅々まで届きやすくなります。暗くなりがちな廊下や建物の奥にも光が広がり、住まい全体に明るさと開放感をもたらします。
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