ことこと設計室
アトリエのある家|設計事務所による注文住宅9選|創造の場が生活に根付く住まい
著者:クラスキ編集部
創作活動を日常の一部として大切にしている方にとって、自宅にアトリエを持つことは暮らしのあり方を根本から変える選択です。描く、つくる、彫る、縫う、制作の内容によって必要な環境は様々ですが、安定した自然光の確保、汚れや素材に対応した床・壁の仕上げ、換気や臭気への配慮、道具・素材の収納計画などは共通して重要な要素です。設計事務所は創作の内容とリズム、住居部分との関係性をヒアリングしながら、制作への集中と日常生活が心地よく共存できる空間を設計します。創造の場と住まいが一体となった事例をご覧ください。
垂水の住宅
株式会社 イン・エクスデザイン
駅から少し歩く敷地に、路面をオフィスとして南庭まで連続する空間を設け、アトリエや打ち合わせ、展示など多様な用途に対応しています。プライベートはボックスに収め、家事空間は南庭に面した快適なエリアとしています。2階は明石海峡を望み、内のリビングと外のリビングを半分ずつゾーニングして環境と一体となる空間としています。
鵜沼の家
後藤耕太建築工房
濃尾平野の北端、山地へと切り替わる高低差のある敷地に建つ建築家の自邸です。正方形の平面を45度振ることで、主要道路や隣家からの視線を避けながら開放感とプライバシーを両立しました。敷地の高低差を活かし、2階を主な生活空間として計画。コンクリートと木による混構造とし、素材そのものの質感を生かしています。ダイニングを中心に回遊性のある暮らしを実現し、無垢材や真鍮、石など経年変化を楽しめる素材を採用。南に広がる田園風景と調和しながら、時とともに風景に馴染む住まいを目指しました。
カフェのある家
設計事務所アーキプレイス
お菓子づくりが趣味のご主人と整理上手な奥様が、二人の娘と暮らすために計画した住まいです。約30坪の敷地に、シンプルかつ機能的で遊び心のある空間を実現しました。1階はカフェ風土間や和室を備えたパブリックゾーンと、寝室・水廻りのプライベートゾーンで構成し、将来はワンフロアで完結する暮らしにも対応。2階はデッキテラスと連続する開放的なLDK、3階はスキップフロアに書斎や子供室、バルコニーを配し、多彩な居場所を生み出しています。
Fアトリエ
充総合計画一級建築士事務所
約32坪の敷地に建つ日本画家のためのアトリエです。大作制作に対応する無柱空間と十分な天井高を確保しながら、季節や時間、天候に左右されない均質な光環境を追求しました。逆勾配のバタフライ屋根と十字型のトップライトから取り込んだ光を、漆喰仕上げの曲面壁・天井によって柔らかく拡散し、空間全体を安定した光で包み込みます。また、雨水を建築的に活用し、ガラス面を伝って睡蓮池へ落ちる風景を室内から楽しめる構成としました。創作活動を支える機能性と豊かな環境体験を両立したアトリエです。
森のアトリエ
KASA ARCHITECTS 一級建築士事務所
北側に広がる国有林と、南側に浅間山の裾野を望む森の中にそっと置いたような建築です。1階には菓子工房、2階を住居とする職住一体の住まいです。豊かな自然の風景を身近に感じながら、ものづくりと暮らしがゆるやかに重なり合う住まいとなっています。
小上がりと通り庭のフラット|閑かな家
株式会社 山本嘉寛建築設計事務所
若いご夫婦と文鳥、めだかが暮らすマンション一室の改修です。床座の生活に合わせ、LDKワンルームは気積が大きすぎるとの要望を受け、小上がり・寝室・水廻りの三つのまとまりを微かな隙間を取りながら配置し、身体的なスケール感と奥性のある空間をつくりました。素材は木材とセメントの塗装仕上げで、縁取った開口部から入るやさしい光が室内に満ちています。
公園の傍の家
ユウ建築設計室
公園に面した建築家の自邸です。事務所込みで28坪のコンパクトな間取りですが、用途を重ね、他空間と繋げて広く使える空間構成としています。窓の位置や大きさを調整し日射と通風を制御して夏は涼しく冬は暖かい住宅となるように計画としています。木・鉄・モルタル・和紙など多様な素材を内外で組み合わせ、ショールーム的要素も備えた調和ある空間デザインとしています。
Green House
株式会社 ファーイースト・デザイン・ラボ
カメラマンと衣装デザイナーのご夫婦が暮らす住宅です。それぞれの仕事に対応したワークスペースを備え、子どもと同じ空間で過ごしながら仕事ができる住まいとして計画されました。周囲には豊かな緑を取り入れ、家族の時間と創作活動が自然に重なり合う空間を目指しています。内装はあえて余白を残し、住みながら家族で少しずつ手を加えていくことで完成していく住まいとなっています。
家族の顔が見えやすい住まい
建築設計工房BO5
本計画は敷地の形質により2階リビングとした住宅です。リビング脇にスタディルームを配置し、リビングから視認できる透明な背板の間仕切り家具を採用しています。思春期の子どもに対応して個室は切り離し、手前に家族全員の衣類を収めるウォークスルークローゼットを設けています。
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