ことこと設計室
アトリエのある家|設計事務所による注文住宅9選|創造の場が生活に根付く住まい
著者:クラスキ編集部
創作活動を日常の一部として大切にしている方にとって、自宅にアトリエを持つことは暮らしのあり方を根本から変える選択です。描く、つくる、彫る、縫う、制作の内容によって必要な環境は様々ですが、安定した自然光の確保、汚れや素材に対応した床・壁の仕上げ、換気や臭気への配慮、道具・素材の収納計画などは共通して重要な要素です。設計事務所は創作の内容とリズム、住居部分との関係性をヒアリングしながら、制作への集中と日常生活が心地よく共存できる空間を設計します。創造の場と住まいが一体となった事例をご覧ください。
スキップフロアをもつガレージハウス
充総合計画一級建築士事務所
約30坪の角地に建つガレージハウスです。敷地の高低差を活かしたスキップフロア構成により、湿気対策を図りながら、多彩で心地よい居場所を生み出しました。明るいビルトインガレージをはじめ、傾斜天井のリビング、シンボルツリーを望むダイニング、オールステンレスのキッチン、大容量パントリー、洋裁工房やロードバイクの収納スペースまで、暮らしの楽しみを丁寧に受け止めています。高い断熱性能と制震構造も備え、趣味と快適性、安心を兼ね備えた住まいです。
家族の顔が見えやすい住まい
建築設計工房BO5
ご夫婦とお子さん2人が暮らす住まいで、「いつでも顔が見える関係性」を大切にした計画です。敷地条件から2階リビングとし、その脇にスタディルームを配置することで、学習や趣味の時間も家族の気配の中で過ごせる構成としました。リビングから視線が通るよう透明な背板の間仕切り家具を採用し、ゆるやかにつながりを保っています。思春期のお子さんには個室の独立性を確保しつつ、手前にウォークスルークローゼットを設け、家族の衣類を一体的に管理できる住まいとしています。
公園の傍の家
ユウ建築設計室
公園に面して建つ、建築家の自邸兼アトリエです。延床28坪というコンパクトな規模ながら、空間同士を柔軟につなげることで広がりのある住環境を実現しました。窓の配置や大きさを丁寧に計画し、光や風といった自然の力を最大限に活かすことで、一年を通じて快適に過ごせる住まいとしています。また、木や鉄、モルタル、和紙など多彩な素材を調和させ、豊かな質感を備えた空間を構築。暮らしと仕事、機能性と美しさが心地よく共存する住まいです。
室内化したテラスを持つ家
設計事務所アーキプレイス
子育てを終えたご夫婦のための終の住まいです。暮らしの中心となる2階では、南東のテラスを囲むようにリビングとダイニングを配置。屋根や壁に開口を設けた半屋外のテラスは、周囲の視線を遮りながら光や風を取り込み、四季の移ろいを身近に感じられる居場所となっています。1階の音楽室を起点に生まれる床レベルの変化や吹抜け、展望テラスが空間に豊かな奥行きを与え、木造3階建てならではの連続性と多様性を楽しめる住まいです。
house AO -見立ての家-
Lenz Design
築50年の木造二階建てのリノベーションで、予算250万円の制約のもと和室の要素を残しつつ現代的に暮らせる「緩んだ和室」を目指しました。日本美学の「見立て」で畳や格子天井、障子などの形状・素材・色のうち少なくとも一つを置換して和室要素と現代要素を複合させ、襖や押入れの読み替えで視線の通る空間分節を強調し、可変的な暮らしを受け入れる住まいとしています。
森のアトリエ
KASA ARCHITECTS 一級建築士事務所
北側に広がる国有林と、南側に浅間山の裾野を望む森の中にそっと置いたような建築です。1階には菓子工房、2階を住居とする職住一体の住まいです。豊かな自然の風景を身近に感じながら、ものづくりと暮らしがゆるやかに重なり合う住まいとなっています。
富雄の家
井上久実設計室
風致地区ならではの統一感ある街並みが広がる奈良市富雄の住宅地に建つ、夫婦それぞれのアトリエを併設した住まいです。家族の暮らしや趣味、創作活動を受け止める場として計画され、住まい手の個性を建築に丁寧に映し出しました。周囲の景観との調和を大切にしながらも、画一的ではない豊かな表情を備え、多様な暮らしが街に彩りと活気をもたらすことを目指した住宅です。
垂水の住宅
株式会社 イン・エクスデザイン
駅から少し離れた土地に建つ、住まいとオフィスが緩やかに共存する住宅です。通りに面した1階はオフィスとして計画され、南庭へと連続する空間がアトリエや展示、打ち合わせの場として多彩に活用されます。プライベート空間はコンパクトにまとめ、庭に面した家事空間は居心地のよい滞在の場に。2階には明石海峡を望む開放的なLDKを設け、内と外のリビングが一体となる構成に。穏やかな気候や時に厳しい風雨も受け止めながら、この土地ならではの暮らしを楽しむ住まいです。
小上がりと通り庭のフラット|閑かな家
株式会社 山本嘉寛建築設計事務所
若いご夫婦と文鳥、めだかが暮らすマンション一室の改修です。床座の生活に合わせ、LDKワンルームは気積が大きすぎるとの要望を受け、小上がり・寝室・水廻りの三つのまとまりを微かな隙間を取りながら配置し、身体的なスケール感と奥性のある空間をつくりました。素材は木材とセメントの塗装仕上げで、縁取った開口部から入るやさしい光が室内に満ちています。
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