設計事務所アーキプレイス
防音室のある家|設計事務所による注文住宅8選|音楽を自由に奏でる住まい
著者:クラスキ編集部
楽器演奏を日常的に楽しむ方にとって、近隣への音の配慮は避けて通れないテーマです。防音室の設計は、単に壁を厚くするだけでなく、遮音・吸音を組み合わせた複合的な手法が必要です。床の浮き構造や二重壁・二重天井の構成、換気経路の遮音処理、室内の残響時間のコントロールなど、演奏する楽器の種類や音量、使用時間帯に応じた設計仕様の検討が求められます。設計事務所は演奏スタイルと必要な遮音性能を整理しながら、音楽への情熱を余すことなく注ぎ込める空間を設計します。音楽と共に自由に生きる住まいの事例を紹介します。
Dwelling of drummer
充総合計画一級建築士事務所
8坪の敷地に計画された、ドラムスタジオ併設のサテライト住居です。半地下のRC造スタジオは6帖未満ながら高天井の本格防音空間とし、厚い壁・床・天井により重低音や振動まで外部へ伝えない性能を確保しています。上階の木造住居は、緑の借景や抜けのある眺望を取り込み、約8帖半とは思えない居心地を実現しました。段差のある床はカウンターや腰掛けとして多用途に機能し、居場所の選択性を生み出しています。同時にその段差は音の拡散にも寄与し、良好な音響環境を支えています。限られた空間に、音楽と暮らしが凝縮された住まいです。
龍ヶ崎の住まい
株式会社 松本直子建築設計事務所
平屋を中心とした、和の趣を感じる住まいです。一部子供室のみ二階へ配置し、深い軒や離れの和室によって、落ち着きのある佇まいを形成しました。広がりのある平面に対して複数の中庭を設けることで、住まいの隅々まで光と風が巡る豊かな環境を創出しています。リビングは床を少し下げ、庭と近い暮らしを楽しめる居場所に。一方、離れの和室は庭を見渡す高さに設け、内と外のつながりを感じられる空間としました。
奥行のある家
ユウ建築設計室
住宅密集地の細長い敷地に建つ建て替え住宅です。かつては光が届きにくかった住環境を改善するため、吹き抜けやハイサイドライトを効果的に配置し、住まい全体に自然光が行き渡る計画としました。斜めの壁を取り入れることで視覚的な奥行きを生み出し、実際の広さ以上の伸びやかさを感じられる空間を実現。さらに、無垢材などの自然素材を用い、経年変化による味わいの深まりも楽しめる住まいとしています。家族構成や暮らし方の変化にも柔軟に対応しながら、長く住み継がれる住宅を目指しました。
細長変形地の二世帯コートハウス
設計事務所アーキプレイス
都心の住宅密集地に建つ、完全分離型の二世帯住宅です。三方を建物に囲まれた細長い変形敷地という条件の中で、唯一視界の抜ける南西側にコートやデッキテラスを配置。木造3階建てのコートハウスとすることで、周囲からの視線を遮りながらも、光や風を取り込む開放的な住環境を実現しています。音楽を楽しむ共働き夫婦の家族と愛猫と暮らす叔母、それぞれの暮らしを尊重しながら、都市の中で自然を身近に感じられる住まいです。
北鎌倉の家
多田建築設計事務所
北鎌倉の谷あいに佇む、藤棚に迎えられる住まいです。敷地と道路の約2.5mの高低差を活かし、地下をRC造、上部を木造とする混構造としています。玄関を抜けると路地のような空間が現れ、そのまま1階リビングへと自然に導かれます。生活動線は1階で完結し、くすの木のダイニングテーブルや鎌倉岩の土を用いた曲面壁を中心に、回遊性のある構成としています。地下には音楽室、北側には三畳の茶室を設け、暮らしに静かな遊びを添えています。外観は入母屋屋根の和の意匠、内観は石やアイアンを用いた有機的な表情でまとめています。
next つくば市 中庭のあるRC造の家
e do design 一級建築士事務所
「next」―60歳から始まる、次の人生を楽しむためのセカンドハウスです。これまで築き上げたビジネスを手放し、新たなステージへ進むための場所として、創作活動を楽しむスタジオやシアター機能を備えた空間、ゆったりと過ごせるLDK、サウナやトレーニングルームなどを計画しました。仕事、趣味、健康、暮らしのすべてを豊かに包み込み、これからの時間を思い切り楽しむための住まい。人生の新たな扉を開く、わくわくに満ちた「next」です。
街に閉じ緑に開く住まい|小さな中庭と大きな縁側の家
株式会社 山本嘉寛建築設計事務所
敷地はニュータウン外縁で、新興住宅地と豊かな自然や古い集落が隣接する立地です。小さな中庭を中心に諸室が数珠つなぎに連なり、南側の大きな縁側にも開くコートハウス形式の住宅です。エントランスを開けると玄関・中庭・和室・縁側・庭が一体に連続する仕掛けになっています。
九条の家
Abax Architects
大阪市西区の密集した住宅地に建つ、二世帯が完全に独立した住まいです。周辺に3階建て住宅が立ち並ぶ環境の中で、道路側の開口を抑えながら中庭を設け、1階・2階ともにそこから光と風を取り込む構成としています。音を生業とする施主の要望に応え、2階には防音仕様の音楽スタジオを備えた、静と音が共存する住宅です。
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