設計事務所アーキプレイス
防音室のある家|設計事務所による注文住宅6選|音楽を自由に奏でる住まい
著者:クラスキ編集部
楽器演奏を日常的に楽しむ方にとって、近隣への音の配慮は避けて通れないテーマです。防音室の設計は、単に壁を厚くするだけでなく、遮音・吸音を組み合わせた複合的な手法が必要です。床の浮き構造や二重壁・二重天井の構成、換気経路の遮音処理、室内の残響時間のコントロールなど、演奏する楽器の種類や音量、使用時間帯に応じた設計仕様の検討が求められます。設計事務所は演奏スタイルと必要な遮音性能を整理しながら、音楽への情熱を余すことなく注ぎ込める空間を設計します。音楽と共に自由に生きる住まいの事例を紹介します。
Dwelling of drummer
充総合計画一級建築士事務所
8坪の敷地に計画されたドラムスタジオ併設のサテライト的住まいです。半地下の鉄筋コンクリート造スタジオは高天井で6帖未満の本格防音で、壁45cm/床48cm/天井57cm程度の厚みと振動遮断を備えています。木造上階の8帖半の住空間は、寛ぎ側に緑の借景が得られる窓、ワーク側に景観が抜ける窓を設けています。段差床はカウンター兼腰掛けとして機能し、同時に下階スタジオの反射音を拡散して音響を補助しています。
街に閉じ緑に開く住まい|小さな中庭と大きな縁側の家
株式会社 山本嘉寛建築設計事務所
敷地はニュータウン外縁で、新興住宅地と豊かな自然や古い集落が隣接する立地です。小さな中庭を中心に諸室が数珠つなぎに連なり、南側の大きな縁側にも開くコートハウス形式の住宅です。エントランスを開けると玄関・中庭・和室・縁側・庭が一体に連続する仕掛けになっています。
九条の家
Abax Architects
大阪市西区の密集地に建つ二世帯が完全に独立した住宅です。周辺が3階建ての住宅でひしめくなか、道路側の開口部を制限し中庭を設けることで1階と2階の主な採光と通風を中庭から確保しています。音を生業とするクライアントの要望で、2階には防音処理を施した音楽スタジオを設けています。
細長変形地の二世帯コートハウス
設計事務所アーキプレイス
都心の住宅密集地に建つ、三方向を建物に囲まれた細長い敷地に計画された木造3階建てのコートハウスです。南西側の限られた抜けを生かし、コートやデッキテラスを配置することで、外部からの視線を遮りつつ光や風を取り込む住環境を実現しました。音楽を趣味とする共働き夫婦と愛猫と暮らす叔母のための、完全分離型の二世帯住宅となっています。
Allo Musica
多田建築設計事務所
三岐鉄道北勢線沿いの敷地に建てられた小さな音楽ホールです。住宅の空きスペースを活用し最大限の広さを確保した計画です。木造で防音性能50㏈を実現し、演奏会や音楽教室に対応する音響性能にもこだわっています。
音楽と天体観測の家
ユウ建築設計室
四方を住宅に囲まれた路地上敷地に建つ防音室付住宅で、遮音性能はDr70相当です。ピアノとトランペット対応の防音室には反響を調整できる吸音パネルを設置しています。また、建物全体のデザインはさりげなく五線譜をモチーフとしています。2階に広めのバルコニーを配し、住宅密集地でも広い空を望めるようにしています。リビングは畳敷きの床生活仕様で、ビビッドな水色をアクセントに取り入れつつ、レトロとモダンが合わさったような雰囲気となっています。
-
おしゃれなガレージ|家づくりのポイント|機能性と美しさを兼ね備えた車庫の計画2025-10-20|クラスキ編集部 -
薪ストーブのある家|実例の紹介|火のゆらぎが暮らしを包むぬくもりのデザイン2025-10-13|クラスキ編集部 -
おしゃれな趣味室|家づくりのポイント|個人の時間を豊かにする専用空間の工夫2026-03-02|クラスキ編集部 -
茶室のある家|家づくりのポイント|茶の湯の精神が息づく伝統的な空間設計2026-06-24|クラスキ編集部 -
コンテンポラリーデザインの家|設計事務所の紹介|時代の感性を反映した住まい2026-06-24|クラスキ編集部 -
コンパクトハウス|家づくりのポイント|小さくても豊かに暮らす空間設計のヒント2026-05-17|クラスキ編集部