望月建築アトリエ
ガレージハウス|設計事務所による注文住宅実例15選|愛車と共に生きる住まい
著者:クラスキ編集部
愛車を単なる移動手段ではなく、日常の中で眺め、手入れし、愛でる存在として捉える方にとって、ガレージハウスは住まいのあり方そのものを変える選択肢です。インナーガレージの設計では、排気ガスへの換気計画、床の仕上げ、居住スペースとの接続方法、防火区画への対応、複数台を収納する際の動線計画など、専門的な検討が求められます。設計事務所は車種や台数、整備の習慣、ガレージでどのような時間を過ごしたいかをヒアリングしながら、車と暮らしが自然に一体化したガレージハウスを設計します。車と共に充実した日常を送る住まいの事例を紹介します。
COCHE 〜愛車を愛でる インナーガレージの家〜
YIA イシウエヨシヒロ建築設計事務所
徳島県鳴門市の住宅地に建つ、ビルトインガレージを中心に構成された住まいです。道路に面したガレージの奥に中庭を挿入することで、プライバシーを確保しながら光あふれる居住空間を実現しました。黒い外皮と白い内皮によるシンプルな構成に、高さの異なるボリュームを組み合わせることで、端正でありながら表情豊かな外観を形成。タタミスペースやロフトといった余白の空間が暮らしに奥行きを与えます。夜には住まいの灯りが街へと滲み、地域に穏やかな温かさをもたらします。
福島の家
Abax Architects
大阪市福島区に建つ都市型住宅です。前面道路も狭く、三方を高層建物に囲まれた厳しい環境の中で、「終の住処」としてホームエレベーターを備えた住まいを計画しました。当初はリフォームの検討から始まりましたが、検査済証の問題により新築へと転換しています。外壁にはケイミュー社のソリドを採用し、経年変化を楽しめる素材感を重視しました。バルコニーの笠木や軒下の押さえにはリン酸処理鉄板を用い、ディテールまで統一感のある都市的な外観を実現しています。
大垣の平屋
祐成大秀建築設計事務所
分譲地の角地に建つ、インナーガレージを備えた平屋住宅です。ガレージは趣味の車やバイクのメンテナンスを楽しめる、暮らしの一部となる場所として計画しました。南側は建物が敷地いっぱいに建つため開口を抑えつつ、東西や上下に窓を設けることで視線の抜けと光を確保。さらに隣家の植栽を借景として取り込むことで、リビングに心地よい緑の景色を生み出しています。限られた条件の中で、明るさと広がりを感じる住まいです。
光の風の塔
井上久実設計室
大阪市生野区の住宅街に建つ住まいです。道路側は開口を抑え、中央階段上部から光と風を取り込む構成としました。東西にスキップフロアを設け、床段差の隙間を通じて空気と光が巡る計画としています。冬季は床下の暖気を階段で循環させ、室内環境を整えます。車庫や玄関土間は外部からの視線を遮りつつ一体的に使える空間とし、古材の既存家具と調和する落ち着いた住まいを実現しています。
西岡本のガレージハウス
株式会社 イン・エクスデザイン
神戸の山手に建つこの住まいは、海から市街地へと広がる眺望と愛車を同時に楽しめる、ほぼ平屋で完結する暮らしを提案しています。リビングダイニングを景色とガレージの間に配置し、主寝室や水まわりを機能的につなげた伸びやかな構成です。螺旋階段を包む吹き抜けのハイサイドライトからは柔らかな光が住まいの奥まで届き、明るさと開放感を創出。前庭やフロントコートを巧みに設けることで、プライバシーと防犯性を確保しながら、風が抜ける心地よい住環境を実現しています。
聖蹟桜ヶ丘の家
株式会社 中村高淑建築設計事務所
多摩市・聖蹟桜ヶ丘の丘の上に建つ、眺望を楽しむ同居型二世帯のガレージハウスです。2階のリビングには中庭型のデッキを設け、目の前に立つ大きな桜を借景として取り込みながら、プライバシーと開放感を両立。家族共用の書庫に加え、夫婦それぞれの仕事場や趣味室を備え、出版関係の仕事にも配慮します。将来のホームエレベーター設置にも対応した、世代の異なる家族が心地よい距離感で暮らせる住まいです。
ガレージを眺める家
望月建築アトリエ
郊外の自然豊かな住宅地に建つ敷地面積を活かした平屋で、単独で車庫の建築が可能な地域のためガレージを別棟で配置しています。リビングと書斎から庭越しにガレージを眺める配置とし、建物をL字型にして中庭を設けプライバシーを確保しています。外観は片流れ屋根のシンプルで軽快なデザインとし、内部は勾配天井の木質系インテリアとしています。
harmony
*studioLOOP建築設計事務所
往来の多い道路に面した敷地に建つこの住まいは、4台分のガレージと大きなテラス、そして高いプライバシー性を実現するために計画されました。ガレージを建物内部へ引き込むことで、安全でゆとりある車の出入りを確保。2階のLDKに連続する大テラスはルーバーで包み込み、光や風を取り込みながら外部からの視線をやわらかく遮ります。居住空間だけでなく、ガレージやテラスといった余白を豊かに設計することで、上質な外観と都市的な暮らしを両立した住まいです。
DROP ON LEAF
充総合計画一級建築士事務所
太陽光エネルギーを活用した全館空調を備える住まいです。コートハウス形式によりプライバシーを確保しながらも十分な採光を取り込み、建物形状を丁寧に調整しています。動線上のレベル差や天井高の変化、開口部の配置による陰影が重なり、多様な居場所を生み出しています。離れのような平屋部分には音響室と読書室を設け、雨落としにより雨の日の情緒も楽しめる構成としています。2階からは富士山を望み、ガレージから玄関まで雨に濡れずに移動できる動線計画としています。
曲げ庇の離れ
archialpha
母屋の離れは作業場、荷解き駐車スペース、書庫、閲覧室で構成されています。雨天や積雪時のアクセスに配慮して東側に庇を設け、母屋からのアクセス用1200mm、荷解き用最大2000mm、外壁保護の最小300mmの出寸法を設け、その軒先が15.5mにわたり連なって曲線を描きます。外壁はリシン吹付けと杉板の幅を調整しながら反復させてグラデーションを形成し、母屋の色彩と調和しつつ山並みに溶け込む外観を意図しました。
双奏の家
株式会社 富谷洋介建築設計
都市部の住宅街に建つ住まいです。周囲からの視線を抑えながら、2階LDKとハイサイドライトから自然光を取り込み、穏やかで開放的な空間をつくりました。住まいの中心には造作キッチンを据え、家族が料理や食卓を囲む時間を暮らしの軸に。一方、1階には愛車や趣味を愉しむガレージを設けています。それぞれの時間を大切にしながら、互いの気配を感じられる住まいです。断熱性能にも配慮し、快適性と省エネルギー性を両立しています。
カーライフを楽しむ住まい
建築設計工房BO5
広々とした敷地に、子世帯と親世帯が暮らす二世帯住宅と、車好きのご主人のためのガレージ棟を併設した住まいです。ヒアリングの際に「スターバックス風にしたい」という要望から始まり、外壁サンプルを収集しながらイメージを共有し、素材や質感を丁寧に選定していきました。家族それぞれの暮らし方と趣味を受け止めながら、住まいとガレージが一体となった豊かな日常空間を実現しています。
帝塚山東の家
ARCHIXXX眞野サトル建築デザイン室
万代池の眺望を取り込みながら、各階へ光と風を届ける三階建てのスキップフロア住宅です。1階には3人の子どもたちがそれぞれの「小屋」を持つような個室を設け、2階にはキッチン・ダイニングと、来客にも対応する二つのリビングを配置。3階には眺望を楽しむヨガ教室とインナーバルコニーを設け、屋上ではBBQも楽しめます。さらに、敷地で大切にされてきたサルスベリの古木を囲むテラスを設け、住まいの各所からその姿を眺められる構成としました。
Tre volte
株式会社 廣部剛司建築研究所
既存の樹木をできるだけ残し、4台の車と親世帯への動線を共存させた住まいです。異なる長さの3つのボリュームを中庭とともに連ね、そこへガレージを貫入させることで、複雑な条件を明快な構成へと導きました。愛車を眺めながら過ごせる「クルマリビング」や、木立に佇むように配置したディーノなど、車への愛着を暮らしの風景として取り込んでいます。ヴォールト状の力強い架構と繊細な素材使いが共存する、建築的な強さを持つ住まいです。
Kiseki no IE
株式会社 ファーイースト・デザイン・ラボ
東京から約1時間、緑豊かな郊外の広い敷地に建つ住まいです。ドイツ人と日本人のご夫婦が、引退後の新しい生活の場として計画しました。既存の樹木を生かしながら庭と建物を一体的に整え、窓からはそれぞれ異なる景色を望むことができます。母屋は庭に大きく開くシンプルな平屋で、深い庇とテラスが内外をゆるやかにつなぎます。さらに、往年のBMWをレストアするためのガレージも備え、趣味と交流を楽しむ暮らしの拠点となっています。
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