ユウ建築設計室
自然光を取り込む家|設計事務所による注文住宅実例18選|光が時間と共に変わる住まい
著者:クラスキ編集部
自然光の豊かな住まいは、一日の時間と季節の移ろいを室内で感じさせ、暮らしに生命感をもたらします。採光計画では、方位ごとの日照特性を理解した開口部の計画、光を奥まで届けるトップライトやハイサイドライト、ライトコートの活用、反射や拡散を意識した仕上げ材の選定など、多角的なアプローチがあります。また、夏の日射を遮り、冬に深く光を取り込む軒や庇の設計も、快適な光環境に不可欠です。敷地の条件と生活スタイルをふまえながら、朝から夕まで光が美しく変化する設計事務所の実例をご覧ください。
豊四季の家
ユウ建築設計室
柏市の旗竿敷地に建つ、延床約26坪のコンパクトな住まいです。周囲を住宅に囲まれた環境の中で、光を最大限に取り込むために2階リビングを採用しました。バルコニーに面する開口部は斜めの壁で視線を巧みにコントロールし、明るさとプライバシーを両立しています。モルタル調サイディングの外観に、梁や柱を現しとした温もりのあるインテリアが調和。DIYも取り入れながらコストを抑え、工夫と創意によって豊かな暮らしを実現した住まいです。
White House
株式会社 ファーイースト・デザイン・ラボ
郊外住宅地ならではの開放性とプライバシーの両立を目指した、4人家族のための住まいです。外部からの視線を抑えながら、光あふれる階段室を住まいの中心に据えることで、各階が緩やかにつながり、空を身近に感じられる明るい空間を実現しました。3階には家庭菜園も楽しめるルーフバルコニーを設置。1階には本格的な防音性能を備えたシアタールーム兼ゲストルームを設けています。縦横に広がる構成と窓の配置により、開放感と快適なプライベート空間を両立した住まいです。
yakh
「ha」hosaka hironobu architect associate
緻密な検討を重ねることで、静かな品格をまとった邸宅です。効果的に配置されたピクチャーウィンドウが空間同士を緩やかにつなぎ、内と外、遠景と近景の境界を曖昧にしながら、豊かな奥行きを生み出しています。住まいの中心には3層吹抜けを設け、光と影が時間とともに移ろう印象的な空間を構成。細部まで丁寧に整えられたディテールが空気感までもデザインし、光や風が心地よく巡る、清々しい住環境を実現しています。
friends
*studioLOOP建築設計事務所
ご夫婦と母親が暮らす本住宅は、家族のつながりと一人ひとりの豊かな時間を両立させる住まいです。LDKと2階のロフトを一体化し、南庭に面した大開口や空を望む窓から光を導いて、開放感を生み出しています。玄関にはロードバイクのメンテナンススペースを設置。庭の桜とともに家が育ち、周辺の町並みに新たな風景を添えます。軒高を抑えた白い外観も、街との調和を静かに描いています。
甲子園の家-無垢床再生からはじまる改築-
乗松得博設計事務所
改築という行為を通して、建物に眠る魅力を丁寧に掘り起こした住まいです。個室を取り払い、新たに設けた小上がりからは窓越しにリビングが見渡せる構成とし、室内だけでなく外部を介した緩やかなつながりを生み出しました。空間の要となる柱には新たな役割を与え、建物が刻んできた時間や記憶を継承しながら、現代の暮らしや性能を静かに重ねています。改築ならではの奥深い魅力が息づく住まいです。
光と風のリノベーション住宅|コンパクトで、明るく開放的
株式会社小木野貴光アトリエ一級建築士事務所
光と風を住まい全体に巡らせることをテーマにしたリノベーションです。トップライトから取り込んだ光を吹き抜けやスケルトン階段を通して1階まで届け、明るく開放的な空間を実現しました。既存の天井を一部撤去して梁を現し、伸びやかなリビングへと再構成。さらに、生活スタイルに合わせた造作収納や家具を丁寧に計画することで、限られた空間の使い勝手を高めています。快適性と機能性を兼ね備えた、暮らしに寄り添う住まいです。
室内化したテラスを持つ家
設計事務所アーキプレイス
子育てを終えたご夫婦のための終の住まいです。暮らしの中心となる2階では、南東のテラスを囲むようにリビングとダイニングを配置。屋根や壁に開口を設けた半屋外のテラスは、周囲の視線を遮りながら光や風を取り込み、四季の移ろいを身近に感じられる居場所となっています。1階の音楽室を起点に生まれる床レベルの変化や吹抜け、展望テラスが空間に豊かな奥行きを与え、木造3階建てならではの連続性と多様性を楽しめる住まいです。
坂道の家
天工舎一級建築士事務所
神奈川県小田原市城山の閑静な住宅地に計画された新築住宅です。広さ約93坪の敷地ながら、接道は狭く急勾配の坂道で、出入口の拡幅工事から着手しています。西側の崖に対する安全性を確保するため高基礎と離隔を設け、建物は敷地中央に配置しました。既存樹木は整理しつつも柿の木を残し、庭と暮らしの象徴としています。外壁やデッキにはアピトン材を用い、木々との調和を図りました。吹き抜けと大開口により内外を緩やかに繋ぎ、木の質感が全体を包み込む柔らかな住まいです。
TN-house
石橋優介建築設計事務所/IAA
2面道路に面した角地の特性を生かし、敷地を最大限に活用した住まいです。一般的に道路から建物を後退させ、1階の窓から光を取り込むところ、ここでは1階にテラス窓を設けず、2階のテラスから吹き抜けを介して光と風を導きました。外部からの視線を抑えながら、住まいの内部には十分な明るさと開放感を確保。角地ならではの環境を巧みに読み替え、プライバシーと快適性を両立しています。
FOLD
充総合計画一級建築士事務所
耐震等級3に制震工法を付加した、高断熱仕様の完全分離型二世帯住宅です。周囲は建売住宅や隣家が迫り、良好な眺望が得にくい環境のため、コートハウス形式を採用し、プライバシーを確保しながら採光と通風を取り込む計画としています。道路側は街並みに配慮してボリュームを抑え、傾斜壁によって地域との関係性を表現しています。内部は回遊性のある動線と床レベルの変化、天井高の操作により多様な居場所を生み出し、自然素材とともに心地よい住環境を構成しています。
徳島ヴェンテッドハウス
ARCHIXXX眞野サトル建築デザイン室
徳島市の住宅密集地に建つ木造2階建ての住まいです。周囲からの視線に配慮して開口部を限定し、主な採光を道路と反対側の中庭から取り込みました。中庭上部と正面の開口を筒状につなぎ、風の通り道となる「風洞」を形成。中央に向かって絞り込むことで、ベンチュリ効果による風の流れも生み出しています。1階の半分を吹き抜けとし、2階の子どもたちの部屋と視線や気配がつながる、光と風に満たされた住まいです。
中二階が繋ぐ家
株式会社 富谷洋介建築設計
さまざまな住まいの選択肢を検討した末、「家族が自然につながる暮らし」をテーマに計画した住宅です。住まいの中心には、階段の途中に設けた1.5階のスタディスペースを配置。リビングや2階ライブラリと緩やかにつながりながら、ほどよい距離感を生み出します。その下には趣味室を設け、それぞれが自分の時間を楽しめる居場所に。南側の庭や手稲山の眺望を取り込み、家族の気配と個々の時間が心地よく共存する住まいです。
腰越の家
佐賀高橋設計室
建築家の自邸です。空調設備を設けず、窓の配置を工夫することで自然の風を最大限に取り込み、快適な環境を生み出しています。さらにハイサイドライトや大きな吹き抜けを取り入れることで、光と風が巡る開放的な空間を実現しています。設計者自身の思想が細部にまで反映された、シンプルで豊かな住まいです。
Mikuri House
I 設計室
閑静な住宅街に建つ、神社の境内に広がる四季の緑を借景とした住まいです。南北に設けた天井まで届く大開口から、豊かな風景と光を室内へ取り込みました。限られた予算を適材適所に配分し、軒の深い軒先空間や外に開いた居場所を設けることで、小さな住まいでも伸びやかに暮らせる構成としています。木の建具や障子がやわらかな光を生み、閉じた時間にも美しい佇まいを見せる住まいです。
箕面の家3
井上久実設計室
旗竿敷地に建つ住宅です。周囲を共同住宅や戸建住宅に囲まれた環境のなかで、外部からの視線に配慮し、建物の四周を壁で構成しました。南側から屋外テラス、吹き抜けのリビング、各居室を順に配置することで、自然光が住まいの奥まで届く計画としています。テラスに面する壁面には緑化を施し、限られた敷地の中にも豊かな自然を感じられる空間を実現。吹き抜けを介して光や緑、静けさが住まい全体へ広がる、落ち着きのある住環境をつくり出しています。
CACCO 〜住まいのインテリアコーディネーション コンテスト 部門賞〜
YIA イシウエヨシヒロ建築設計事務所
敷地は幹線道路から一つ入った袋小路の住宅地の一角で、やや密度の高い環境にあります。南側は、平屋の住宅でしたが、将来を考えると東側+αで採光を確保する必要がありました。玄関・LDK・階段の共有空間をレッドシダーの柔らかい素材で一つに括られています。各個室は、この括られた空間に寄り添うかたちで、家族の空気を感じることができます。
紫波町の家
株式会社 SPAZIO建築設計事務所
岩手の旧街道沿いに建つ、二世帯のためのモダン和風住宅です。商店や住宅が並ぶ表通りと、田畑が広がる牧歌的な風景の双方に呼応するよう計画されました。建物は北西境界に沿って「くの字」に配置し、冬の厳しい風雪を防ぐ防風林「イグネ」のような役割を担わせています。一方で南東側には庭園と陽だまりの空間を確保し、四季の移ろいを身近に感じられる構成に。地域の風土や歴史を受け継ぎながら、現代の暮らしに寄り添う端正な住まいです。
校舎裏の家
an Archi-Lab. 一級建築士事務所
母娘二人が暮らすための、長年住み続けた実家の建替え計画です。南側に小学校校舎が迫る19坪の狭小地という厳しい条件の中、敷地南側に小庭と濡れ縁を設け、光や風、奥行き感を住まいへ取り込みました。内部には、プライバシーや開放性に応じた複数の居場所を配置し、光が家全体を巡る構成を実現。周辺環境と丁寧に向き合いながら、限られた面積の中に豊かな居住性を育んだ住まいです。「早く帰りたい家」という言葉が、その心地よさを物語っています。
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