充総合計画一級建築士事務所
壁面本棚のある家|設計事務所による注文住宅実例14選|本に囲まれて生きる住まい
著者:クラスキ編集部
本が好きな方にとって、壁一面に広がる本棚は住まいの夢のひとつではないでしょうか。蔵書を美しく、使いやすく収める壁面本棚を設けるには、蔵書量と重量に対応した床・壁の構造的な検討、本が劣化しにくい温湿度環境と直射日光を避けた配置、タイトルを確認しやすい照明計画など、インテリアの問題にとどまらない建築的な配慮が求められます。また、本棚に囲まれた読書コーナーをどう設えるか。窓際のベンチ、こもり感のある小空間というデザインの工夫も、暮らしの豊かさに直結します。本と共に静かに暮らす住まいの事例をご覧ください。
水平窓と段床の家
archialpha
美術サークルの友人とその家族の住宅で、住宅地と市街化調整区域との境に位置する開けた敷地を選び、葛城山の眺めと日常の関係を考えました。水平窓に対して床の高さを変え、場所や身体の状態ごとに切り取る景色を変化させます。キッチンは山裾や町並み、ダイニングは山全体と田んぼ、キャットウォークは畑作業や駐車場、ソファは山と空のみが見え、立ち座りで景色が急速に切り替わることで独特の感覚が生まれます。コルビュジェのガルシュの家や円通寺の借景との類似にも言及しています。
yet yet つくば春風台の家
e do design 一級建築士事務所
つくば春風台の緑豊かな街並みに佇む、家族3人のための住まいです。片流れ屋根を重ねたファサードが、空へ伸びるような印象を与える外観。その内部には、本に囲まれて暮らしたいというご夫婦の想いから、家族が自由に読書を楽しめる大きな壁面本棚を設けました。吹抜けや小上がり、可変性のある空間が多様な暮らし方を受け止め、家族の成長や変化を包み込む、余白を持った住まいです。
浜寺の家
一級建築士事務所 Coo Planning
大阪府堺市の閑静な住宅街に建つ住まいです。南側に広がる神社の緑を最大限に取り込みながら、「パリのアパルトマン」のような伸びやかな空間を目指しました。スキップフロアによる立体的な構成と高い天井が、住まいに豊かな広がりをもたらします。東西の壁面いっぱいに設えた本棚は暮らしの中心となり、十字框の窓やトップライトから差し込む光、風、緑が空間に彩りを添えます。素材の風合いとともに、家族の時間を重ねながら深みを増していく住まいです。
築128年の古民家改修
充総合計画一級建築士事務所
明治30年築の古民家に併設された築128年の蔵を、快適な住まいへと再生したリノベーションです。損傷した梁や傾いた基礎を補強し、重く開閉が困難だった建具も再利用しながら修復しました。断熱・気密性能を高めることで、夏は涼しく冬は暖かい住環境を実現。キッチン天板や階段、カウンターには既存の床材を再活用し、建物の記憶を継承しています。壁や天井の仕上げの一部は住まい手自らがDIYで施工し、歴史と愛着を感じられる住まいとなりました。
水辺の家
望月建築アトリエ
本プロジェクトは清流を眼下に望む28坪の平屋住宅です。湾曲する川に沿って建物をくの字に配置しています。川のせせらぎを聞きながら、春には桜が咲き、ホタルが見れて、秋には紅葉を眺めてと、この素晴らしいロケーションと建物の融合がコンセプトです。リビング内に切妻の屋根空間の中で小さな家のような図書スペースを設けています。外観は里山の伝統的な家屋を現代住宅として表現しています。
メイアンハウス
祐成大秀建築設計事務所
「明るいリビング」と「少し暗く落ち着ける場所」という、相反する心地よさを一つの住まいに織り込んだ計画です。勾配天井の高窓と大きな開口によって光に満たされたリビングをつくる一方、読書スペースには低めの天井と格子天井を採用。高窓から差し込む光が木漏れ日のような陰影を生み、静かで落ち着いた居場所をつくります。明るさとほのかな暗さ、それぞれの魅力を楽しめる住まいです。
Gray ravine
株式会社 廣部剛司建築研究所
住宅が密集する26坪の敷地に計画された、家族4人のための住まいです。坪庭と階段室を住まいの中心に据え、曲面壁が反射する柔らかな光を内部へ導くことで、自然とのつながりを生み出しました。その構成は、峡谷に守られながら大地へ開かれた古代集落「メサ・ヴァーデ」に着想を得ています。床レベルの変化や造作ベンチが多彩な居場所を生み、小さな空間に豊かな奥行きをもたらします。光と暮らしが静かに重なり合う、繊細な住まいです。
スキップフロアの家
根岸達己建築室
敷地の高低差を活かしたスキップフロアの住まいです。半階ずつずれた空間が縦横に広がり、吹き抜けを介して家族の気配がゆるやかにつながります。キッチンを中心に自然なコミュニケーションが生まれる、開放的な和モダンの空間です。玄関と一体的に計画された茶室や、壁一面に広がる大容量の本棚など、趣味を楽しむための工夫も随所に散りばめられています。さらに屋上には、読書とビールを楽しむための特別な居場所を用意。日常に小さな贅沢を重ねる、遊び心あふれる住まいです。
聖蹟桜ヶ丘の家
株式会社 中村高淑建築設計事務所
多摩市・聖蹟桜ヶ丘の丘の上に建つ、眺望を楽しむ同居型二世帯のガレージハウスです。2階のリビングには中庭型のデッキを設け、目の前に立つ大きな桜を借景として取り込みながら、プライバシーと開放感を両立。家族共用の書庫に加え、夫婦それぞれの仕事場や趣味室を備え、出版関係の仕事にも配慮します。将来のホームエレベーター設置にも対応した、世代の異なる家族が心地よい距離感で暮らせる住まいです。
福岡 X
塔本研作建築設計事務所
福岡県小郡市の住宅地と田園風景の境界に建つ、4人家族のための住まいです。畑の広がる風景を背景に、彫刻のような存在感を放つ建築を目指しました。大きく張り出した庇や片流れ屋根が力強い佇まいを生み出し、訪れる人々を迎える和室や土間が地域とのつながりを育みます。吹抜けとトップライトに満たされたリビングは、日常と非日常が交差する象徴的な空間。静寂と開放感を宿した立体的な構成が、住まい全体に豊かな奥行きを与えています。
中二階が繋ぐ家
株式会社 富谷洋介建築設計
さまざまな住まいの選択肢を検討した末、「家族が自然につながる暮らし」をテーマに計画した住宅です。住まいの中心には、階段の途中に設けた1.5階のスタディスペースを配置。リビングや2階ライブラリと緩やかにつながりながら、ほどよい距離感を生み出します。その下には趣味室を設け、それぞれが自分の時間を楽しめる居場所に。南側の庭や手稲山の眺望を取り込み、家族の気配と個々の時間が心地よく共存する住まいです。
猫と本の家|マンションリノベーション
株式会社小木野貴光アトリエ一級建築士事務所
人と猫、そして本が心地よく共存する暮らしをテーマにしたマンションリノベーションです。限られた面積の中で動線を再構築し、廊下を最小限に抑えることで開放的な住空間を実現しました。猫が自由に巡れる回遊動線や、古書店を思わせる書庫など、日々の楽しみを育む工夫が随所に散りばめられています。天井や床の高低差によって空間に奥行きを生み出し、ホテルライクな快適さと個性を兼ね備えた住まいに仕上がりました。
下鴨の住宅
株式会社 イン・エクスデザイン
約18.7坪のコンパクトな敷地に建つ、言葉とともに暮らすための住まいです。くの字に曲がる敷地形状を活かし、エントランスから続く階段と書架が空間の中心を形成。書架はそのまま2階へと連続し、書斎を包み込むように配置されています。1階のリビングからは庭の景色とともに本棚が視界に入り、日常の中で自然と本や言葉の存在を感じられる設計に。限られた面積の中に、知的な豊かさと静かな居心地を丁寧に織り込んだ一邸です。
ひとつ屋根の下の二世帯住宅|葛城山麓の家
株式会社 山本嘉寛建築設計事務所
大和葛城山東面の裾野に建ち、シンプルな三角屋根を掲げた住宅です。ご夫婦とお母さま、猫2匹が暮らしており、居住部分は部分的に重なり合い、二世帯とも同居とも言えない距離感を保っています。ご夫婦側は1階LDKから大きな窓と本棚のある吹抜け階段で2階のランディング・寝室・水周りへとつながっています。お母さま側は1階に寝室と水周り、2階にコンパクトなLDKを配しています。窓外に田畑や葛城山の四季折々の風景が広がり、ゆっくりした時間が流れています。
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