設計事務所アーキプレイス
二世帯住宅|設計事務所による注文住宅実例17選|二つの家族が豊かに共存する住まい
著者:クラスキ編集部
親世帯と子世帯が一つ屋根の下で暮らす2世帯住宅は、それぞれの生活リズムやプライバシーをどう守りながら、程よいつながりを保つかが設計の核心となります。完全分離型・部分共用型・完全同居型など、世帯間の関係性や敷地の条件によってプランの形は様々です。玄関や水回りの共用範囲、世帯間の音への配慮、将来の家族構成の変化に対応できる可変性なども、設計段階から検討しておきたい重要なテーマです。設計事務所は両世帯の暮らし方や価値観を丁寧にヒアリングしながら、それぞれが自立しつつ、自然に支え合える住まいを設計します。家族のあり方に寄り添った事例を紹介します。
清水谷の家
ARCHIXXX眞野サトル建築デザイン室
市街地に建つ、祖父・夫婦・子ども2人の三世代が暮らす住まいです。外周には帯状の壁を巡らせ、ダブルスキンのような構成とすることで、外観にリズムを与えながら通行人の視線を巧みに遮っています。コーナーを斜めに切り取った開口からは光がこぼれ、無機質になりがちな外観に柔らかな表情を添えます。内部には2つの中庭を設け、各室へ穏やかな光を届けるとともに、煙突効果を生かして自然な空気の循環を促しています。
世帯をつなぐ《間》のある家
AtelierMA
東京都大田区の住宅地に建つ、親世帯と子世帯が心地よい距離感で暮らす二世帯住宅です。複数のボリュームを組み合わせることで、それぞれの生活領域を緩やかに分けながら、一つの住まいとしての一体感を実現しました。中央に設けたバルコニーは、家族が自然に集い交流を深める共有の場。独立性とつながりを両立し、世代を超えた豊かな関係性を育む住まいとなっています。
西京極の住宅
株式会社 イン・エクスデザイン
生まれ育った実家へ戻る家族と母親のために計画された、築40年の木造住宅の二世帯リノベーションです。状態の良い既存躯体を活かしながら、必要最小限の構造改修と耐震補強を施し、新たな暮らしにふさわしい住空間へと再生しました。父親が手がけた庭も大切に残し、その風景と室内が呼応する構成に。古材や既存の木組みを随所に活かしながら、将来の可変性や本家としての受容力も備え、家族の記憶と新しい時間が穏やかに重なる住まいとなっています。
傾斜地とブリッジの家
ジュウニミリ建築設計事務所
岐阜県中津川市での二世帯住宅への建て替え計画です。とても眺めの良い敷地であるものの、敷地内および隣地との高低差が大きく、既存の玉石擁壁は古く、高低差をどう計画するかが建て替えの大きなポイントとなりました。
桜と中庭の家
株式会社小木野貴光アトリエ一級建築士事務所
東京の住宅密集地に建つ、細長い敷地条件を活かした住まいです。光や風が届きにくい環境の中、中庭と光を導く階段を設けることで、住まいの奥まで自然光と風を取り込みました。さらに、周囲の景色を切り取る借景の窓によって視線の抜けを生み出し、実際の広さ以上の開放感を実現しています。都市の制約を巧みに読み替え、伸びやかで上質な暮らしを叶えた住まいです。
薪ストーブと太陽光発電、井戸水利用のエコな2世帯住宅
一級建築士事務所 光設計
真言宗の住職を務めるご家族のために計画された、地域に開かれた二世帯住宅です。大きな土間玄関には和室の小上がりを設け、檀家の方々が気軽に集える場を創出。既存の井戸を活かした配置計画や、散水・トイレ用水への再利用など、土地の記憶を未来へとつなぎます。太陽光発電や薪ストーブも取り入れ、環境に配慮した暮らしを実現。住まいでありながら、人々の交流と地域とのつながりを育む、温かな拠点となっています。
サクラノキ
株式会社 松本直子建築設計事務所
思い入れのある土地を受け継ぎながら、二つの住まいへと再構築した計画です。一つの敷地を二分し、それぞれに賃貸部分を備えた住宅を配置。親世帯と子世帯が適度な距離を保ちながらも、同じ場所を共有するつながりを感じられる構成としました。限られた敷地の中で広がりを生み出し、それぞれの暮らしが心地よく営まれる住環境を丁寧に整えた住まいです。
九条の家
Abax Architects
大阪市西区の密集した住宅地に建つ、二世帯が完全に独立した住まいです。周辺に3階建て住宅が立ち並ぶ環境の中で、道路側の開口を抑えながら中庭を設け、1階・2階ともにそこから光と風を取り込む構成としています。音を生業とする施主の要望に応え、2階には防音仕様の音楽スタジオを備えた、静と音が共存する住宅です。
T字路の家
株式会社 富谷洋介建築設計
長く住み継がれた二棟の住宅を建て替えた二世帯住宅です。T字路の先という敷地条件を生かし、道路上空へ視線が抜ける開口計画によって、都市部にありながら開放感のある住環境を実現しました。曲面壁の先に設けた大きな窓が街並みや空を取り込み、L字型の建物配置が各室へやわらかな光を届けます。犬との暮らしに配慮した動線や、家族が集う2階LDKの造作ベンチを備え、世代を超えて豊かな時間を育む住まいです。
池田の家
若林秀典建築設計事務所
大阪府池田市の桜並木に囲まれた閑静な住宅地に建つ完全分離型二世帯住宅です。LDKからなる1階のボリュームを通り庭を挟んで独立配置し、その上に2階ボリュームを架け渡しました。軒下のトンネル状空間は駐車スペースで、車を動かせば両世帯の共有テラスとなりBBQや子供の遊び場として使われます。2階は主に寝室で構成され、中心のファミリールームが唯一の内部動線となり、将来は2室に分割して子供部屋にする計画です。
市川の家
株式会社 中村高淑建築設計事務所
校庭に面した交差点の角地に建つ、同居型二世帯のガレージハウスです。校庭の桜や樹々を借景とし、目隠しフェンスや庭、ウッドデッキを介して、街に対して適度な距離を保ちながら開放感を確保。ビルトインガレージは駐車だけでなく、子どもの遊び場やDIYスペースとしても活用できます。可動間仕切りによって家族の成長や暮らしの変化にも対応した、世代を超えて長く住み継げる住まいです。
Kaleidoscope
澤村昌彦建築設計事務所
中庭とルーフテラスを持つ2世帯コートハウス。
岩崎の二世帯住宅
祐成大秀建築設計事務所
岐阜市北部、山々に囲まれた穏やかな環境に建つ住まいです。くの字に折れた敷地形状に呼応するよう、玄関と居住部分を折り曲げて配置し、土地の個性をそのまま建築へと取り込みました。南側には遠く金華山を望むことができ、窓の配置にも工夫を凝らすことで、その雄大な景色を室内から楽しめるよう計画しています。周囲の自然と土地の形状に寄り添いながら、風景と暮らしが穏やかにつながる住まいです。
東生駒の家-三庭の二世帯住宅-
乗松得博設計事務所
早春の地鎮祭、盛砂にとまった一羽の渡り鳥に、思わず頬が緩みました。東に矢田丘陵、西に生駒山を望む、東西に接道した敷地に建つ二世帯住宅です。前庭・中庭・奥庭の三つの庭を暮らしの軸に据え、緑を愛で、音を奏で、人が集う奥行きのある住まいを計画しました。これまでの家族の時間を受け継ぎながら、これからの暮らしを紡いでいく。庭木にとまるあの日のジョウビタキを思い描きながら、穏やかな住まいをかたちにしています。
多摩川の家
内田雄介設計室
閑静な住宅地に建つ二世帯住宅です。建物の中心に設けた中庭を核として、内と外が緩やかにつながる開放的な空間を計画しました。ダイニングキッチンやリビングは、中庭や吹抜けを介して心地よい距離感を保ちながら連続し、家族それぞれの気配を感じられる構成としています。周囲からの視線をやわらかく遮りながらも、窓辺には豊かな光と風を取り込み、日々の暮らしに穏やかな潤いをもたらす住まいです。
独立した二世帯が集う家
設計事務所アーキプレイス
親世帯と子世帯が互いのプライバシーを尊重しながら、心地よい距離感で暮らせる二世帯住宅です。ホームエレベーターを備え、親世帯を3階、共働きの子世帯を1・2階に配置。陽当たりと眺望に恵まれた南角には、それぞれのLDKを設け、明るく開放的な暮らしを実現しています。また、各世帯に役割を持たせた外部空間を計画することで、家族同士のつながりだけでなく、近隣との自然な交流も育む構成としました。世代を超えて快適に暮らし続けられる住まいです。
DOG COURTYARD HOUSE
充総合計画一級建築士事務所
旗竿形状の敷地に計画された、愛犬5匹と暮らす二世帯コートハウスです。長いアプローチも暮らしの一部として楽しめるよう設計されています。内部は自然素材を基調としつつ、消臭性や耐傷性のある素材を適所に用い、ペットとの共生に配慮しています。中庭は「愛犬5匹のドッグヤード」として世帯をゆるやかに分節しながらつなぎ、住宅密集地においても採光と通風、そしてプライバシーを確保する役割を担います。屋根には太陽光発電を設置し、環境負荷にも配慮した住まいとなっています。
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