小島光晴建築設計事務所
薪ストーブのある家|設計事務所による注文住宅9選|炎の温もりと共に暮らす
著者:クラスキ編集部
薪ストーブが放つ炎の揺らぎと輻射熱の温もりは、暖房器具としての機能を超えた、生活の豊かさそのものです。住まいに薪ストーブを設けるには、煙突の位置と高さ、周辺の不燃材料による仕上げ、薪の搬入・保管動線の確保、メンテナンスの計画など、設計の段階から総合的に検討する必要があります。設置する部屋の気密・断熱性能とのバランスも重要で、高気密住宅では適切な外気導入の計画が求められます。ストーブの機種や使用頻度、間取りとの関係を整理しながら、炎を中心に家族が集う、豊かな住まいの実例を紹介します。
桜山の家
佐賀高橋設計室
1階には薪ストーブを備えた応接間と個室を配置し、落ち着いた時間を過ごせる構成としています。2階にはLDKと家族全員で共有するワークスペースを設け、日常と仕事がゆるやかに交わる場としています。海辺という立地を生かし、開放感とおおらかさに満ちた空間が広がる住まいです。
大洞の家
後藤耕太建築工房
新たに開発された住宅地の高台に建つ住まいです。美術館のような空間でコーヒーを淹れ、客人をもてなしたいという施主の思いから計画されました。南北に広がる山々の眺望を取り込むため、天井の高い筒状の空間を中心に構成し、床のレベル差によって視線の広がりと空間の変化を生み出しています。トップライトからの光が表情を変える玄関や、白を基調とした非日常的な水回りも特徴です。豊かな自然と静かな時間を味わいながら、客人を迎え入れるための住まいとなっています。
秋川の家
ことこと設計室
秋川丘陵の豊かな自然を望む傾斜地に建つ、暮らしとアウトドアが緩やかに溶け合う住まいです。芝生の中庭を中心に、LDKを備えた母屋と水廻り・ガレージを備えた離れを配置し、自然を身近に感じられる構成としました。空間の中心にはシンクを組み込んだ全長5mのダイニングテーブルを据え、家族や友人が集う場を創出。あえて造り込み過ぎないインテリアは、住まい手自身が手を加えながら育てていく余白を残しています。時間とともに風景も暮らしも成熟していく住まいです。
里山の家
株式会社 富谷洋介建築設計
土地探しから相談を受け、都市で働きながら北海道の自然を身近に感じて暮らせる住まいを目指して計画した、札幌郊外高台の住宅です。建物を敷地北側に配置し南側に庭を確保。大開口で室内と庭をつなぎ、リビングからスキー場を望み薪ストーブと雪景色が日常を彩ります。吹抜けのある開放的なLDK、広い土間、効率的な家事動線を備え、高断熱・高気密とハイブリッド熱源で四季を身近に快適に暮らせる住まいです。
米原の家Ⅱ
若林秀典建築設計事務所
滋賀県米原市、伊吹山麓の豪雪地に建つ子世帯の住宅です。夏の山風を取り入れつつ冬の寒さを抑えるため、北側は開口を小さく、南側は大きく開く配置とし、敷地北寄せのL字型で母屋と中庭を囲むように配置しました。低めの廊下から吹抜のLDKへと連なり、南側の大開口が中庭や2階室と連続して家族の気配を繋ぎます。玄関の地窓から中庭とリビングの足元が垣間見える構成です。
金沢・宝町の家
澤村昌彦建築設計事務所
金沢市の高台に建つ平屋建て住宅です。アウトドアがご趣味のクライアントで、庭にアウトドアリビングやバーベキュースペースを設けました。リビングは全面ガラス張りですが、日射を遮るために1.8mの庇を設けています。また、趣味室として、インナーゴルフ室を設けています。
木立に佇む家
設計事務所アーキプレイス
30代夫婦と男の子の3人家族のための住まいです。木立に囲まれ、北側には浅間山を望む敷地の特性を生かし、内外が一体となる空間構成としました。水廻りは南側と坪庭に面して配置し、明るく風通しの良い環境を確保。茶会や宿泊に対応する和室はLDKから離し、水廻り近くに設けています。2階の書斎は家族で眺望を楽しむ場とし、自然とともに暮らす住まいを実現しています。
高尾の家
望月建築アトリエ
敷地は高尾山から流れる清流の山肌にあり、河に沿って続く道路からの敷地延長の土地です。約30段の階段を上がる敷地で南に高尾の山並み、北に神社と竹林を望むロケーションです。北側の調整区域に合わせて建物をくの字に曲げ、重心にリビングを置きダイニング・キッチン・個室を展開しています。断面は南傾斜に合わせた勾配屋根とし、LVL材の垂木をインテリアとする連続天井と床の段差で空間を区切り、住まいとしての心地良さを感じるようにしました。この家は下からの見上げるアプローチとなるため、屋根の軒先や軒天の納まりには、充分な配慮を試みました。
徳島の家 子世帯-二世帯の暮らしを包み、光を与える屋根-
乗松得博設計事務所
屋根はこの場所にどうあるべきかを問う住宅で、住まいとして街に対しての在り方も含め、寄棟・切妻・片流れ・越屋根など多種の屋根を重ねつつつながるかたちで二世帯の暮らしを包みます。屋根が室内にあらわれ、室内が屋根にあらわれるように多面の天井や深い軒裏が光を反射し吸収し、光と影が共存する陰影のある住まいになっています。
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