設計事務所アーキプレイス
二世帯住宅|設計事務所による注文住宅9選|二つの家族が豊かに共存する住まい
著者:クラスキ編集部
親世帯と子世帯が一つ屋根の下で暮らす2世帯住宅は、それぞれの生活リズムやプライバシーをどう守りながら、程よいつながりを保つかが設計の核心となります。完全分離型・部分共用型・完全同居型など、世帯間の関係性や敷地の条件によってプランの形は様々です。玄関や水回りの共用範囲、世帯間の音への配慮、将来の家族構成の変化に対応できる可変性なども、設計段階から検討しておきたい重要なテーマです。設計事務所は両世帯の暮らし方や価値観を丁寧にヒアリングしながら、それぞれが自立しつつ、自然に支え合える住まいを設計します。家族のあり方に寄り添った事例を紹介します。
太陽と風
小島光晴建築設計事務所
田園地帯に建つ二世帯住宅で、東西に長く室を並べ、風が抜けるように南北に開口を設け南の田園の眺望と冬の陽を確保し、南は床から天井までの窓としています。親世帯を1階、子世帯を2階に配し玄関とシューズインクロークを共有、水廻りは別にし、各階に並行するテラスを設け1階は床と同高の木製デッキ、2階は犬が走れる安全なテラスと屋根付きの物干しを備え、北側は道路からセットバックして圧迫感と車道音を軽減し緑地帯としています。
西京極の住宅
株式会社 イン・エクスデザイン
本案件はクライアントの実家に母を迎えて単世帯から2世帯住宅とするリノベーションです。築40年の木造躯体は良好に残り、一部柱の移設と梁の架け替え以外はほぼ現状のまま再利用しつつ効果的な耐震補強を行っています。父が造った庭は基本的に剪定手入れで維持され、当時の庭景と新しい内部空間との関係を検討しています。個別設備の全改修、将来の間取り可変性、古い部材の再利用、木造躯体の露出と本家としてのキャパシティー確保を計画しています。
ひとつ屋根の下の二世帯住宅|葛城山麓の家
株式会社 山本嘉寛建築設計事務所
大和葛城山東面の裾野に建ち、シンプルな三角屋根を掲げた住宅です。ご夫婦とお母さま、猫2匹が暮らしており、居住部分は部分的に重なり合い、二世帯とも同居とも言えない距離感を保っています。ご夫婦側は1階LDKから大きな窓と本棚のある吹抜け階段で2階のランディング・寝室・水周りへとつながっています。お母さま側は1階に寝室と水周り、2階にコンパクトなLDKを配しています。窓外に田畑や葛城山の四季折々の風景が広がり、ゆっくりした時間が流れています。
奥武蔵の家
望月建築アトリエ
埼玉県西部の市街地で、代々続く敷地に二世帯住宅への建替えの計画です。既存の庭は、大きな木々が茂り、街区の残された貴重な緑となっており、その庭の活用と世帯の距離感を配慮した計画です。藤棚を残すことを含め、玄関を一つとして他は完全分離する二世帯で、ビルトインガレージ二台分を設けています。西側の道路に玄関とガレージを配置し、ホールから各世帯に分かれます。各世帯は庭と繋がる屋根勾配を利用したリビングを中心に計画しています。外観は片流れの大屋根とし、軒や天井に西川材の無垢の桧板を用いています。
茅ヶ崎東海岸北の家
多田建築設計事務所
敷地は茅ヶ崎駅から海へ向かう雄三通りにあります。住宅は中庭を中心に構成し、母屋の庭からソテツ・サルスベリ・白木蓮を移植して、ウッドデッキで二世帯をつないでいます。建物はコートヤードを囲むように配置し、外周窓は最小限に絞り、防犯に配慮しました。子供室と祖父母のリビングは中庭を介して面しています。建物のいたるところから中庭が望め、家族の気配や人の動きをみることができ、楽しい住まいとなりました。
独立した二世帯が集う家
設計事務所アーキプレイス
各世帯のプライバシーを尊重しつつ、穏やかに暮らせる二世帯住宅です。ホームエレベータを設け、親世帯を3階に、共働きの子世帯を1・2階に配置。通年で陽当たりと開放性に優れた南角に、それぞれのLDKを計画しました。適度な距離感を保ちながら快適に過ごせるとともに、外部空間に役割を持たせることで近隣との交流も促す住まいとなっています。
FOLD
充総合計画一級建築士事務所
等級3の耐震性能に制震工法を付加した高断熱仕様の完全分離型二世帯住宅です。周囲に良好な景観が望めないためコートハウス形式とし、道路側は町並みに配慮して高さを抑えたボリュームとし傾斜壁で地域との関わりを示しています。回遊性のある動線や用途ごとの床レベル、天井高の操作と自然素材の併用で、多様な空間構成と採光・通風を確保しています。
九条の家
Abax Architects
大阪市西区の密集地に建つ二世帯が完全に独立した住宅です。周辺が3階建ての住宅でひしめくなか、道路側の開口部を制限し中庭を設けることで1階と2階の主な採光と通風を中庭から確保しています。音を生業とするクライアントの要望で、2階には防音処理を施した音楽スタジオを設けています。
桜と中庭の家
株式会社小木野貴光アトリエ一級建築士事務所
東京の住宅密集地に建つ、細長い敷地条件を活かした住まいです。光や風が届きにくい環境の中、中庭と光を導く階段を設けることで、住まいの奥まで自然光と風を取り込みました。さらに、周囲の景色を切り取る借景の窓によって視線の抜けを生み出し、実際の広さ以上の開放感を実現しています。都市の制約を巧みに読み替え、伸びやかで上質な暮らしを叶えた住まいです。
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