小島光晴建築設計事務所
コンテンポラリーデザインの家|設計事務所による注文住宅9選|現代を生きる住まいの表現
著者:クラスキ編集部
コンテンポラリーデザインとは、特定の様式に縛られることなく、現代の暮らしや素材・技術を柔軟に取り入れながら、洗練された空間を追求する建築のあり方です。過度な装飾を排しながらも無機質になりすぎず、自然素材と工業製品を適切に組み合わせ、機能と美観のバランスを保つことが求められます。設計事務所は、時代の変化を柔軟に取り入れながらも、長く愛される普遍性を大切にし、住まい手のライフスタイルに寄り添った空間を提案します。
ヨコとタテ
小島光晴建築設計事務所
田畑が広がる静かな環境に建つ、夫婦と子ども、犬1匹、猫2匹のための住まいです。設計では犬と猫も大切な住まい手と捉え、それぞれの習性に寄り添った空間を計画。犬のための平屋と猫のための2階建てを分けて設け、中庭越しに互いの気配を感じられる構成としています。高速道路や土手といった周辺環境も積極的に読み解き、独特の景観を暮らしに取り込みました。動物と人、それぞれの心地よさを追求することで、自然や風景との新たな関係を育む住まいとなっています。
福田町の立体テラス
株式会社 SPAZIO建築設計事務所
商業地域に建つ木造3階建ての複合住宅です。1階をテナント、2・3階を住居とする構成とし、都市部ならではの制約に応えながら、木造ならではの温かみを活かした空間を実現しています。住居部分には吹き抜けや立体的なテラスを巧みに配置し、自然光や風を建物の奥まで取り込んでいます。家族の気配を感じられる緩やかなつながりを生み出しながら、周囲からの視線を遮ることでプライバシーも確保しています。都市の中で開放的に暮らすための工夫が詰まった住まいです。
odmh
「ha」hosaka hironobu architect associate
内外を「ホワイト」一色で統一した、ミニマルな住まいです。象徴的な一枚ガラスのピクチャーウィンドウは、風景を大胆に切り取りながら、建築と外部との境界を曖昧にします。その透明感のある開口が空間のスケール感覚を揺さぶり、実際の広さを超えた奥行きと広がりを創出。徹底して要素を削ぎ落としたデザインの中に、住まいならではの個性と存在感が宿ります。静けさと緊張感が共存する、唯一無二のミニマルハウスです。
都島の家
Abax Architects
1階をテナントとし、2階に住居を構えた計画です。広いリビングは大きなテラスへと連続し、アウトドアリビングとして内外が一体となった空間を生み出しています。デザインを愛する施主の提案により、個性的な素材を随所に取り入れながらダイナミックな大空間を構成しました。友人が自然と集う、開かれた楽しい住まいです。
守口の住宅
株式会社 イン・エクスデザイン
商店街のほど近く、わずか19坪の六角形敷地に建つ「窓のない家」です。敷地の外周いっぱいに建物を巡らせ、その内側に街の喧騒から切り離された静かな世界を創出しました。2層のボリュームの両端には外部空間を挿入し、それらを行き来する動線の中に暮らしの場を配置。明確な部屋の区切りを設けず、用途や行為によって緩やかにゾーニングされた空間は、住まい手の自由な過ごし方を受け止めます。閉じながらも豊かな広がりを感じさせる、独創的な都市住宅です。
富田林の家
井上久実設計室
既存住宅の家具や照明、庭石、植栽を受け継ぎながら、新たな暮らしの場を紡いだ住まいです。住まい手とモノ、それぞれにふさわしい居場所を与えることをテーマに、母娘二人の程よい距離感を丁寧に設計しました。住まいの中心にLDKを据え、その周囲に個室を配置。個室同士をつなぐアルコーブ空間が、新旧の家具や調度品を受け止める場となり、空間に豊かな奥行きを生み出しています。受け継がれた庭石や生垣と新しい建築が響き合い、記憶と未来を穏やかにつなぐ、温もりある住まいとなっています。
軽井沢カウンターポイント
PODA一級建築士事務所
軽井沢の傾斜地に建つ別荘で、うねるコンクリート屋根、段床、曲面壁が森を散策するような時間体験を室内に取り込みます。外観から内部を予期しにくい「自由と不可測」を志向し、屋根はアプローチで変容して訪問者を覆うアーチとなり、駐車場上の屋根上では山歩きが体験できます。屋根の起伏は天井に反映され、段床と樹幹状の曲面壁に設けられた本棚・キッチン・暖炉のニッチが多様な振る舞いと視線の変化を生み、眺望とポリフォニー的な風景を体感できます。
house AO -見立ての家-
Lenz Design
築50年の木造二階建てのリノベーションで、予算250万円の制約のもと和室の要素を残しつつ現代的に暮らせる「緩んだ和室」を目指しました。日本美学の「見立て」で畳や格子天井、障子などの形状・素材・色のうち少なくとも一つを置換して和室要素と現代要素を複合させ、襖や押入れの読み替えで視線の通る空間分節を強調し、可変的な暮らしを受け入れる住まいとしています。
曲げ庇の離れ
archialpha
母屋の離れは作業場、荷解き駐車スペース、書庫、閲覧室で構成されています。雨天や積雪時のアクセスに配慮して東側に庇を設け、母屋からのアクセス用1200mm、荷解き用最大2000mm、外壁保護の最小300mmの出寸法を設け、その軒先が15.5mにわたり連なって曲線を描きます。外壁はリシン吹付けと杉板の幅を調整しながら反復させてグラデーションを形成し、母屋の色彩と調和しつつ山並みに溶け込む外観を意図しました。
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